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学会について

会長メッセージ

日本船舶海洋工学会 会長 原 壽

日本船舶海洋工学会 会長
原 壽

会長を拝命しました原です。大和裕幸前会長の後を引き継いで学会発展に頑張っていきますのでどうぞ宜しくお願い致します。

1897年に造船協会として発足した当学会は2年後の2017年には120年の長い歴史の節目を迎えます。その間日本の造船界をリードしてきた学会の功績は極めて大きく、海洋国家日本を支えてきた今までの諸先輩方のご尽力に敬意を表したいと思います。そして今後も当学会が造船界の発展に益々重要な役割を担っていくものと思料致します。

さて、私たちはかつての造船王国日本を取り戻さなければなりません。多くの人々に造船、海洋、海運、関連産業に興味を持ってもらう必要があります。そのためには再び若い人に「夢」を抱かせる世界を構築することが求められると思います。私が大学を卒業して会社に入社した1973年頃は周りには造船に夢を持つ人たちが溢れていました。新しい製品の開発、技術の深化等に毎日没頭したものでした。これまで長年蓄積されてきたノウハウに新開発の技術を次々と加え、世界をリードする技術基盤の再構築を目指していきたいと考えます。そのために今後も新エネルギー、環境、海洋、新物流といった切り口で画期的なコンセプト実現の一助として当学会もお役に立ちたいと思っています。大袈裟かも知れませんが、戦艦大和が宇宙を駆け巡り、夢を未来宇宙に広げていったように、宇宙船が深海に突入し地球の不思議を掘り起し、若者や子供たちの夢を大きく膨らませ育てていくことが出来るのも我々の学会です。

もう一つのキーワードは「地道な活動」の継続です。第一次オイルショック以来現在に至るまでの40年間に少なくとも5回の大きな造船不況が起きています。もともと好不況の波が激しいと言われている造船は為替にも大きく左右されます。諸先輩方の努力でそれらの不況を何とか乗り越えてきましたがこれから先はどうでしょうか。バルク、オイル、ガス等のエネルギーマーケットのちょっとした変動に造船界が大きく振り回されていく構図は今後も変わらないと予想されます。従って、これからそういう外乱に打ち勝つ益々強靭な体質を持つ産業にするには生産性向上、性能機能向上、品質向上という「地道な活動」が必須であり当学会がそのために果たす役目も大きいと思われます。

かつての造船世界一を取り戻すには前述しました「夢」の実現と「地道な活動」の継続を並行して進めていく必要がありますが、そこには以下のような克服すべき課題も存在しますので当学会としても重点的に通り取り組んでいく所存です。

(1)産・学・官の連携強化と国際化
一個人、一企業、一団体で世界と戦うことは困難な時代です、日本全体として力を発揮しなければなりません。企業間連携と共に特に産学官の連携強化は重要で、夫々のファンクションを一つに束ね、構築された革新的なハード/ソフトを日本から世界に発信していくことが求めれらています。そのためにも国際化は引き続き重要課題と考えています。

(2)人材育成
技能者の人員不足が問題となっていますが、技術者のそれはさらに深刻です。矜持を持って何事にも果敢に挑戦していく若い人材を育て多くの人が船舶海洋に携わっていける構図を描きたいと思っています。高校、大学の教育努力とともに企業サイドも好不況に係らず継続的に学生を受け入れ、若い人の夢を実現させていくことが望まれます。

(3)海洋技術/産業の発展・拡大
海洋にはオイル/ガス発掘の世界と海底鉱物資源開発の2種類があります。また海底深度も6000mを超える深海域も多く、開発には技術的に解決されていない問題が山積です。さらに、再生可能エネルギーや水素エネルギーも海洋分野に大きな可能性を持っています。このように海洋は、宝の山を前にして今後造船界が進む道の一つに挙げられます。そしてこの分野に進出するにはここでも国際化は避けて通れません。

環境が目まぐるしく変化する中、今まさに「日本の造船世界一」を取り戻す絶好の機会が訪れたと考え、会員の皆様にも積極的に学会活動に参加頂き造船界の発展に貢献していきたいと思います。どうぞご支援、ご協力宜しくお願い申し上げます。

日本船舶海洋工学会 会長
原   壽     
ハラ ヒサシ

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