萩~相島航路に就航した小型フェリーで、このサイズのフェリーでは初となる垂直船首方式(三菱特許)の新船型を採用して推進性能の向上を図っている他、冗長性及び狭い港内での操船性に配慮して2機2軸2舵方式を採用すると共に、バウスラスタ及びフラップ舵を装備している。また利用者の高齢化に対応したバリアフリー設備及び横揺れを軽減するためのフィンスタビライザを装備している。
世界最大級の24,000超型コンテナ船6隻シリーズの1, 2番船であり、今治造船とジャパンマリンユナイテッドのコンソーシアムによって建造された。幅広い運航域を想定し、高い積載能力を確保する一方で、省燃費性能及び環境性能が求められる中、両社の技術を駆使し高いレベルでの環境性能、積載性能、燃費性能を実現した新設計船である。
カーボンニュートラル社会を実現するための有効な手段として、CO₂を回収して転換利用や貯留を行うCCUS(Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage)が注目されている。ここで、CCUSのバリューチェーンを実現するためには、回収したCO₂を貯留地まで輸送する手段が必要であり、LCO₂輸送船は、安全かつ低コストな輸送手段として、その技術確立が期待されている。本船は、LCO₂海上輸送実証試験船として竣工した。
船舶は、運航時、離着桟時、荷役時・停泊時の各モードでCO₂を排出する。本船は、それぞれのモードに省エネ技術を組み合わせた"連携型省エネ船"の普及を目的として、建造された内航貨物船である。さらに、船員不足などの課題に対応するため、様々な船員労働環境改善のための技術を搭載している。CFD技術の最大限の活用、主に停泊時に使用するための大容量バッテリの搭載などによって、環境にも船員にも優しい船を実現した。
大島商船高専では、これまでにないバッテリーハイブリッド電気推進システムと、特殊舵ゲートラダーを搭載した革新性の高い練習船をデビューさせた。運航形態においては、安全性と効率を両立させることにより、今後の海運業界を担う若手船員の実践能力向上に貢献することが期待される。練習船としての伝統を残しつつ、動線を主軸に置き照明にも工夫を凝らした設計により、災害支援時に活躍できる船となっている。