富士急グループにとって、箱根への進出は悲願であった。建造から40年が経過した船体をベースに「箱根遊船SORAKAZE」として改修リニューアルを実施、地球環境に優しく、富士急らしく楽しい箱根の旅を提供する。「芦ノ湖に浮かぶ公園」として天然芝の広場やグリーンカーテンを備え、15種類の様々な座席と売店を点在させて船内の回遊性を高め、また乗ってみたいと思って頂く船に仕上げた。
内航船のカーボンニュートラル化に貢献するための、ゼロエミッション船の先駆けとなる日本初の旅客船である。水素燃料電池、リチウムイオン電池、バイオディーゼル燃料から動作モードを選択して航行できる世界でも例のないシステムを搭載した船舶であり、旧来の化石燃料船と比較してCO₂排出量の53~100%削減を実現。今後も次世代燃料船の建造に向けた取り組みを進め、低・脱炭素化社会の実現に貢献する。
沖縄県うるま市・平敷屋~津堅島航路へ約16年振りに新造された196トン型フェリーで、旧船より総トン数を60トン大型化し、大型重機の搭載、バリアフリーに対応している。
また2基2軸、バウスラスタ及びフラップ舵を装備し、水深2.5mに対応するため船尾プロペラ上部をドーム型に掘り込み、国籍証書に記載する船の長さ30m未満をクリアーし全長も42mとし船型の大型化を実現したのが特徴のフェリーである。
2021年に新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成を受け開発した純水素燃料電気旅客船である。従来の内燃機関船と違い、走行時にCO₂や環境負荷物質を排出しない水素燃料電池を使用したゼロエミッション船であり、高い環境性能に加え、においがなく、騒音・振動の少ない優れた快適性を有している。
2025年大阪・関西万博にて商用運航を予定しており、多くの方々に脱炭素社会における水素の可能性を感じて頂ける。
ガス専焼エンジンを主機とし、バッテリー、軸発電機兼推進電動機を搭載したハイブリッド推進システムをばら積船として世界初採用。通常運航時、重油は一切使用せずにLNGのみで推進力と船内電力を賄い、船舶燃料の脱重油化といち早く実現した。主機負荷を一定とし、悪海象による推進力変動をバッテリーで吸収する負荷変動抑制制御を実装し、津軽海峡でも安定したガスエンジン運航を可能とした。従来船からCO₂排出量を30%程度低減する等、高い環境性能での営業運転を継続している。
30年以上にわたって我が国の捕鯨を支えてきた捕鯨母船「日新丸」の代船「関鯨丸」が新たに建造された。電動推進システム採用により環境へ対応し、大型工場設備を船内に設置することより衛生環境を改善した。
捕鯨漁団の司令塔として最新設備で鯨目掛けて推進し、「解剖・加工・出荷」という工場設備も兼ね備えた、まさに次世代を象徴する船舶となっている。
船陸間データ共有システム等の最新の技術を結集して建造された練習船で、運航技術を修得するための航海実習はもとより、学生及び教員の実験研究にも活用し、船内LANを陸上機器につなぎ、情報の交換や陸上より司令を出すことで船舶を管理する研究など、未来の運航技術の開発も目指している。また、災害時における船外給水、給電、支援物資輸送および船舶型携帯電話基地局といった災害支援船としての機能も有している。
気象庁の海洋気象観測船として、気候変動や異常気象の監視・予測を目的に、海上気象観測・海洋観測・GNSS水蒸気観測・高層気象観測を行うための観測・分析機器を有する。可変ピッチプロペラとアジマス推進器によるタンデムハイブリッド型CRP(二重反転プロペラ)を搭載し、連続航行時の燃費向上と停船観測時の操縦性向上を両立した。環境負荷低減装置の搭載や居住環境の改善も図り、「防災・減災」への貢献が期待される。
アンモニア燃料タグボート「魁」の開発は新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のグリーンイノベーション基金(GI基金)事業に公募採択をされ、当社、IHI原動機及び協力機関として日本海事協会の3者で進めてきた。24年8月に世界初の商用アンモニア燃料船として竣工後、東京湾を中心に曳航作業に従事しておりその名の通り燃料アンモニア船の先駆けとして活躍をしている。
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