地球温暖化対策としての温室効果ガス排出の削減については、各国が具体的な目標を掲げて種々の取り組みがなされています。我が国も2030年には2013年度比で46%削減、2050年にはカーボンニュートラルを目指すことを宣言しています。船舶から排出される温室効果ガスについても大幅な削減が必要であり、国境を越えて活動する国際海運についてはIMOにより検討されており、これまでは2050年までに総排出量を半減、今世紀中のなるべく早い時期に排出ゼロを目指すという削減戦略が採択されておりましたが、2023年のMEPC80では削減目標を2050年頃までにGHGネット排出量ゼロへと強化することで合意されました。また、この目標を達成するため2030年までにGHG総排出量の20%~30%の削減、2040年までに70%~80%の削減を目指すというチェックポイントも合意されました。
これを単なる「制約」と見なすのではなく、この要求をクリアする高性能な船舶を建造する技術を有することで、我が国の造船業が再び世界をリードする機会とすることができると考えられます。本シンポジウムでは、船舶から排出される温室効果ガスの大半を占めるCO2の排出削減に向けた広範な取り組みについて紹介頂きます。
2023年12月5日(火) 13:00~17:30
オンライン方式(webex meeting)
※講演時間には質疑応答10分が含まれます。
安東 潤(西部支部長,九州大学 教授)
演題:ウインドチャレンジャー 松風丸の実績と今後の展望
演題:空気潤滑法を用いた省エネ技術の現状
演題:e5ラボが進めてきたEV船の開発・普及について
演題:次世代燃料を用いたゼロエミッション船の開発動向
演題:日本郵船の脱炭素への取り組み
後藤 浩二(西部支部運営委員,九州大学 教授)
※全体進行:田村 浩(西部支部運営委員,三菱造船株式会社)
会員:2,000円(シニア含む)
非会員:4,000円
学生(会員):0円
学生(非会員):2,000円
参加登録をして頂いた方には講演テキスト(電子ファイル)を配布予定
11月28日(水)までに下記の「参加申し込みフォーム」よりお申し込みください。会議案内およびテキストのダウンロードについて、後日ご連絡致します。