主催:日本船舶海洋工学会関西支部/関西船舶海洋流体力学研究会(KFR)
共催:大阪府立大学大学院工学研究科航空宇宙海洋系専攻海洋システム工学分野・大阪大学大学院工学研究科地球総合工学専攻船舶海洋工学部門・神戸大学大学院海事科学研究科
現在、自動車業界では、完全自動運転の実現に向けた流れが加速しています。既に、一部の高速道路区間上などで手放し運転が可能になるなど、高度な進歩を遂げています。一方、造船海運業界においても、海上交通量の将来的な増加と、社会的要因による船員需給のひっ迫を一つのトリガーとして、特に国内海運の自動化の機運がとみに高まっています。1つの大きなタイムリミットは大阪万博の開催年でもある2025年。それまでに、我々海運・造船業界が社会にその答えを示せるのか、大きな注目が集まっています。船舶の自動運航の実現には、技術や規制の複合的課題を克服する必要があるでしょう。特に、知覚・認知・制御においては、分野の垣根を超えた、知識と技術の融合が必要であろうことに疑いの余地はありません。今回のKFR例会では、一歩先を行く自動車の技術分野の研究者の方も交えながら、自動運転・運航技術の最前線をご覧いただきたいと思います。ご関心をお持ちの多数の方々のご参加をお待ちしております。
関西支部研究委員会委員長 鈴木 博善
KFR会長 田中 寿夫
令和2年1月24日(金) 10:00 ~ 17:00(9:30受付開始)
大阪府立大学I-siteなんば C2+C3
大阪府大阪市浪速区敷津東2丁目1−41
田村 顕洋氏(国土交通省海事局)
国土交通省では、2025年までの自動運航船の開発、実用化に向けて、技術開発の支援や必要な環境整備等の取り組みを進めているところです。IMOでの議論や民間の取り組みも含め、自動運航船を取り巻く状況やその見通しを総合的にご紹介いたします。
牧 敦生氏(大阪大学大学院・KFR事務局)
昨年度末、KFRでは「自動運航船という近未来」というテーマで例会を開催した。ここでは昨年の講演の内容を簡単に振り返る。
川邊 武俊氏(九州大学大学院)
省エネルギー化と安全性の向上とは、自動車の研究開発における基本的な課題である。個々の自動車の性能を向上させるアプローチの他に、IoT、ITSなど情報を利用すれば、合目的的な"走り方"を最適性から導けよう。その手段としての情報制御型モデル予測制御について紹介する。
高松 吉郎氏(日産自動車株式会社)
乗員が設定した目的地までの市街地ルートを、交通信号や車線変更などの交通ルールに沿って自動走行する自動運転システムと運転行動計画技術の概要を紹介いたします.米国シリコンバレーや横浜の公道での自動走行実験結果をまじえて説明いたします。
安藤 英幸氏(株式会社MTI)
自律船実現に向けては、日本海事クラスターのそれぞれのプレーヤーが持つ得意分野を活かして協力・連携していくオープン志向のアプローチ、要求仕様の明確化と標準化、それらを統合するシステムインテグレーションが重要と考えている。実証実験を通したこれら取り組みの現状について報告を行う。
福川 智哉氏(ヤンマー株式会社)
ヤンマーでは、フィールドロボティクスの研究開発を推進している。本講演では、弊社のマリンフィールドにおけるロボティクスの研究開発事例として、ロボティックボートや自動着桟といった小型船舶の自動化技術を紹介する。
石橋 篤氏(東京海洋大学)
様々な操船局面の中で操船者にとって極めて高い操船技能を要求する着桟操船を分析し、開発を行った大型商船の着桟操船を行う操船者の情報処理(情報収集、解析、操作指示)を支援するサポートシステムについて解説します。
【講演会】
(テキスト代含む,当日現金払い,要事前登録)
【懇親会】
(当日現金払い,要事前登録)
参加申込の方は1月17日(金)1月20日(月)までに「参加申込受付フォーム」よりお申し込み下さい。
テキストのみご入用の方は別途4000円(送料込)にて郵送させていただきますので、下記問い合わせ先までご連絡ください。
懇親会は17:15より同一フロアA1+A2にて開催します。是非ご参加ください。
日本船舶海洋工学会 関西支部事務局
〒565-0871 大阪府吹田市山田丘2-1
大阪大学大学院工学研究科地球総合工学専攻船舶海洋工学部門内
TEL:06-6879-7593 FAX:06-6879-7594
携帯番号:070-1305-2902 (シンポジウム当日のみ)
E-mail:[メールする]