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西部支部メールマガジン第71号

ご神木「バベの木」の紹介

尾道造船(株)総務部総務課 岩下 悟

1974 (昭和49) 年の移植作業の様子
1974 (昭和49) 年の移植作業の様子
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現在のバベの木
現在のバベの木
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場内跡地で安全を願う弊社社員
場内跡地で安全を願う弊社社員
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弊社尾道造船所総合事務所の南には、「バベの木」(ウバメカシ) の大樹があります。産土神 (その土地を守る神) として2000年も前から村人に大事にされてきた「バベの木」は、崇神天皇 (大和王朝の10代天皇) 時代、四道将軍吉備津彦命 (山陽道を制圧した四道将軍の1人) が巡視の途中に目印としてさした杖が芽吹き、やがて大樹となったと伝えられています。村人たちは吉備津彦命をたたえて、樹下に祠を建て、この大樹をご神木として祀りました。

江戸時代末期、「バベの木」は港の御番所前に生育していました。1918 (大正7) 年の工場設立時には場内にありませんでしたが、1943 (昭和18) 年の工場拡張に伴ない弊社場内へ取り込まれました。1959 (昭和34) 年には、広島県天然記念物にも指定されています。

場内に取り込まれてからは、弊社2号船台西側にありましたが、クレーンが横をかすめたり、塗料が附着するなど、植物の生育に適さない環境になったことから、1974 (昭和49) 年に現在の位置への一大移植工事が行われました。移植工事は無事終わり、跡地には鳥居のマークと共に石碑が設けられました。社員の中には一日の安全作業を願いに、この跡地を毎朝訪れる人もいます。

毎月1日には、社内行事としてご神木「バベの木」に向かい安全祈願をしており、年1回4月には地元の山波艮神社の神主を招いた安全祈願祭も行っています。今後も私達は敬意を持ってこのバベの木を大切にしていきたいと思います。

岩下 悟
尾道造船(株)
総務部総務課

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