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西部支部メールマガジン第72号

次世代自動車技術共同研究講座・空気力学研究室の紹介

広島大学大学院工学研究科 輸送・環境システム専攻 中島 卓司

図1 セダン型乗用車模型の水中曳航試験
図1 セダン型乗用車模型の水中曳航試験
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図2 風向変動装置を用いた簡易車両模型の風洞試験
図2 風向変動装置を用いた簡易車両模型の風洞試験
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広島大学では、「教員と企業の研究者が対等な立場で共通の課題について共同して研究を行うことにより、出口を見据えた優れた研究成果が生まれることを促進する制度」として、平成26年度より共同研究講座制度を導入しています。本制度では、企業側から常勤の教職員となる研究者を派遣していただくとともに、必要に応じて大学側からも兼任で教員が講座に参加します。これにより日常的な連携を増進し、対象テーマへの幅広い知の集中、研究の加速、適確な社会的ニーズの把握などが期待できる制度となっています。

本制度の一環として工学研究科では、平成28年度7月に自動車メーカーのマツダ株式会社と共同で「次世代自動車技術共同研究講座・空気力学研究室」(以下「空気力学研究室」と示す) を開設しました。同研究室には、マツダ株式会社より常勤の研究者1名(清水圭吾共同研究講座助教)が派遣されるとともに、当専攻の輸送・環境システム流体研究室より土井康明教授、陸田秀実准教授、そして私 (中島) の3名が兼任教員として参加し、共同研究を推進しています。

船舶の抵抗・推進性能分野において実海域性能が注目されていることと同様に、近年の自動車の空気力学分野では実際に路上を走行する際の性能に注目が集まっています。このため「空気力学研究室」では、路上走行環境による様々な影響を考慮した自動車空力性能に注目し、空力現象の解明や空力性能向上のための技術開発に取り組んでいます。

研究環境の面では、本学所有の試験水槽や船舶海洋風洞が大いに活用されています。曳航水槽における浅水域試験用可動床を利用した自動車模型の水中曳航試験 (図1) や船舶海洋風洞設備における変動風向発生装置を用いた非定常空力試験 (図2) など、世界的にも希少な試験設備を利用した実験計測は、複雑な路上走行環境を考慮する本研究において重要な役割を担っています。

また、ハンドル操作などに伴う自動車の運動影響を考慮した空力性能評価には、船体運動力学の考え方を応用して分析を深めるなど、船舶工学分野の技術や知識を自動車工学分野に応用し、融合させることによって、これまでにない自動車空力技術の開発を目指しています。

昨年度の「空気力学研究室」開設以来、清水共同研究講座助教をはじめ共同研究先の方々との連携機会が格段に増え、もの作り企業のスピード感や取り組み姿勢を肌で感じる機会が増えました。これは研究室の学生達だけではなく、私のような教員にとっても非常に有益な刺激となっています。今後は、期待以上の成果を創出できるよう一層研究を加速させていきたいと思います。

最後になりましたが、本講座の開設や取組にご協力いただいておりますマツダ株式会社の関係者の皆様ならびに広島大学工学研究科輸送・環境システム専攻の先生方に、メンバーを代表して改めて御礼申し上げます。今後とも、どうぞよろしくお願い致します。

関連リンク

広島大学共同研究講座

中島 卓司
広島大学大学院工学研究科 輸送・環境システム専攻
応用空気力学,数値流体力学

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