(株)新来島どっく生産計画室生産計画課 池田 啓志
5月30日〜6月2日にノルウェーにて開催されました「Nor-Shipping 2017」に参加しました。Nor-Shippingは世界の主要海事展の一つで、過去25回2年毎に開催されています。欧米の海事関係者が参集するこのイベントの中で、日本造船業の技術の優秀性を強くアピールする為、日本船舶輸出組合 (JSEA) の主導のもと、日本舶用工業会と共に「日本スタンド」を出展しました。参加した日本の造船所は当社を含む10社で総勢15名程度のチームでした。
会場はオスロ近郊のリレストロムにあり、展示面積は約22,500m2、出展参加国75カ国、出展社数870社、入場者数は約15,500名の大規模なものでした。
会場の内部は6ホールに分かれており、ヨーロッパの舶用機器メーカーが大半を占めていました。日本スタンドは面積220m2で和風の内装がされており、大型のおみくじ・けん玉、昼食時には来場者に寿司や日本酒がふるまわれる等、日本の特徴を前面に押し出したものでした。スタンド内部に設置された2台の49インチ液晶モニターでは参加各社のPRビデオが放映されていました。
当社のブースでは35型ケミカルタンカーの模型を展示し、またパネル等で当社の主力である自動車運搬船、タンカー、特殊船のアピールを行いました。当社ブースに設置されたバリィさん (今治のゆるキャラ) も大人気で、「持って帰りたい」と言う方や、写真を撮る方が多数いました。
5月28日は終日自由行動という事で、オスロフィヨルドの遊覧船による観光と、オスロ美術館では「ムンクの叫び」を観ることが出来ました。オスロの町並みは緑が多く、建物は北欧の雰囲気いっぱいでした。ノルウェーは寒いイメージがあった為、冬服も用意していましたが、6月という事で日照時間が長く (日暮れが23時位) 思っていたよりも暖かく、半袖の日の方が多かったです。
5月31日には日本大使ご夫妻及びJSEA理事長ご夫妻共催のパーティが開催され、アテンダントメンバーはホスト側として参加させて頂きました。欧米船主、海事関係者、報道関係者等600名程度の方が集まり、とても華やかで初めての体験でした。
10日間の日程の中で、JSEA、造工、他造船所のアテンダントメンバーとも親交を深めることができ、私の貴重な財産になったと思います。今回の出張で、改めて海運業界の世界の広さや、さまざまな職種・人種の方々が海を通じて繋がっている事を実感しました。このような経験をさせて頂いた事を深く感謝し、今後の業務に活かしていきたいと思います。
池田 啓志
(株)新来島どっく
生産計画室生産計画課