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西部支部メールマガジン第74号

14,000TEU型コンテナ船「NYK Blue Jay」の "世界初"

ジャパン マリンユナイテッド(株)商船事業本部基本計画部基本計画グループ 和泉 雄生

試運転中の“NYK Blue Jay”
試運転中の“NYK Blue Jay”
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日本郵船株式会社殿との基本コンセプトのすりあわせから始まり、およそ2年半という時間をかけて作り込まれた14,000TEU型コンテナ船シリーズ1番船の「NYK Blue Jay」が、昨年2月22日に当社呉事業所にて無事引き渡されました。

シップ・オブ・ザ・イヤー2016 大型貨物船部門賞を受賞した本船ですが、ここでは本船の "世界初" を紹介します。

世界初その1 〜デュアル・レーティングシステムの適用〜

運航時の船速は、その時のマーケット状況に左右されることが多く、マーケットが良い時は高速運航、悪い時は低速運航となる傾向があります。一方、船舶の主機関の設定は、新造時に設定した運航速力を基に最適化され、就航後は容易に変更することができません。

しかし本船では、高速運航に適した「ハイレーティング」と、低速運航に適した「ローレーティング」という2つの主機出力を選択できる「デュアル・レーティングシステム」という技術を、世界で初めて採用しました。これにより、数日の工事で主機関の設定を変更することができ、その時々のマーケットに合わせた船速にて低燃費の運航が可能となります。

世界初その2 〜極厚高強度鋼板の適用〜

コンテナ船は、ターミナルのクレーンによって上方からホールド内へコンテナが積み込まれるため、上甲板上に大きな開口を有しています。一方で航海中の船舶は、船体を曲げたりねじったりする浮力や波の力を受けます。大きな開口を有しながらそれらの荷重に耐えるためには、高い技術力を要します。

本船ではJFEスチール株式会社殿と共同開発した極厚高強度鋼板の脆性き裂伝搬停止技術を適用することにより、貨物の積載効率を犠牲にすることなく、優れた船体強度を有して安全性を向上させた船体構造となっています。またこの技術が10,000TEU型を超える大型コンテナ船へ適用されるのは、本船が世界初となります。

この他にも、当社独自の省エネ装置であるSURF-BULB®やA.L.V.FIN®を採用し、また機関室最適化などによりコンパクトな船型を実現することで、14,000TEU型として高い燃費性能を実現しています。

NYK Blue Jayの主要目

全長
約364m
50.60m
深さ
29.50m
主機関
DU-WÄRTSILÄ W9X82
竣工年月日
2016年2月22日
航海速力
22.5ノット
定員
30名
船級
NK
船籍
パナマ

和泉 雄生
ジャパン マリンユナイテッド(株)商船事業本部基本計画部基本計画グループ
船体計画

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