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西部支部メールマガジン第75号

新造船紹介:国立研究開発法人水産研究・教育機構水産大学校「天鷹丸」

三菱重工業(株)インダストリー&社会基盤ドメイン船舶・海洋事業部下関技術部外艤設計課 大西 星輝

天鷹丸
天鷹丸
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船尾スリップウェイ
船尾スリップウェイ
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トロールウインチ
トロールウインチ
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観測ウインチ
観測ウインチ
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平成29年10月31日に竣工しました国立研究開発法人水産研究・教育機構 水産大学校殿向け漁業練習船「天鷹丸」の概要について紹介します。

「天鷹丸」は昭和60年竣工の漁業練習船「天鷹丸 (第3代)」及び、昭和56年竣工の漁業調査船「みずほ丸」の代替船として建造されました。水産大学校の漁業練習船としての人材育成機能に加え、海洋調査・研究機能を併せ持つことにより、洋上教育研究施設としての活躍を期待されています。

基本構造は上甲板上に三層の甲板室を有する船首楼付全通船楼船 (二層甲板型) であり、船首バルブ及び船尾スリップウェイを有します。ディーゼル主機関と発電機兼補助推進電動機を組み合わせた複合推進システムを装備することにより、漁業・海洋調査に適した高度な操船が可能となっています。

本船の主な特色は以下のとおりです。

  1. 教育・実習設備
    • 複数の講義・実習が同時に行える定員50名の学生教室
    • 訓練用ECDIS
    • 機関簡易シミュレータ
    • 機関工作室兼実習室
    • 冷凍装置実験装置
    • 水混合燃料生成装置
  2. 漁労設備
    • ワープネット一体型トロールウインチ
    • 着底用、表中層用トロール漁労装置
    • マグロ延縄漁労装置

    トロールウインチは操舵室後方より操作することができ、作業環境の改善及び省力化を可能としています。また、延縄装置は作業台を取外し式とし、他の操業及び観測に支障が生じない構造としています。

  3. 調査研究設備
    • ドライ研究室、ウエット・セミドライ研究室
    • 観測ウインチ (4台)
    • 船尾Aフレーム、観測用Aフレーム
    • CTDシステム、XCTD/XBTシステム
    • 1m2型環境センサー付多段開閉ネット等、各種観測ネット
    • 表層生物環境モニタリングシステム
    • 音響調査機器一式

    CTD用ウインチは動揺補償付DDVCウインチとし、嵌脱装置と合わせて安全かつ精度の高い海洋調査が可能となっています。

主要目

全長
64.67m
11.90m
深さ
6.98m
喫水
4.45m
総トン数/国際総トン数
995トン/1,354トン
航海速力
12ノット
定員
乗組員 : 28名
教員・調査員・予備 : 9名
学生 : 50名
計 : 87名
機関
低速4ストロークディーゼル機関×1基 (1,700 kW×260min-1)
軸発電機兼補助推進電動機×1基 (400kW/350kW×720min-1)

大西 星輝
三菱重工業(株)インダストリー&社会基盤ドメイン船舶・海洋事業部下関技術部外艤設計課
鉄艤設計

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