(株)名村造船所経営業務本部総務部総務グループ 野中 恵介
建造ドック見学会の様子
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2017年11月4日(土) に、伊万里港開港50周年記念事業の一環として、建造ドックの見学会を開催致しました。
伊万里港の歴史は古く、縄文時代には、船で黒曜石を大陸まで運ぶ交流の窓口だったと言われています。また、江戸時代には、陶器「古伊万里」の積出港として、大正~昭和20年代には石炭の主要積出港として栄えました。その後、伊万里港は工業団地として開発が行われ、1967年に外国との貿易が可能となる開港指定を受け、2011年には日本海側拠点港 (国際海上コンテナ拠点港) に選定されました。そして、開港50年目となる現在では国際コンテナターミナル間で定期航路が結ばれるなど、伊万里港はいつの時代も貿易港として世界に開かれてきました。
伊万里港開港50周年記念事業は、海・船・企業と触れあうことと、港湾への理解促進をコンセプトとして、佐賀県及び伊万里市の主催で、2017年11月3日(金・祝)・4日(土) の2日間に渡り、記念式典のほか、港湾及び帆船等の見学会、各種イベント等が開催されました。当社は11月4日に建造ドックを開放し見学会を実施致しました。
建造ドックでは、地上にそびえたつタンカーを船底から見学出来るようなコースを設け、各所に解説スタッフと説明ボードを設置し、船の概要やドック、総組定盤、ゴライアスクレーン等の解説を行いました。
建造中のタンカーは、全長250メートル、横幅44メートル、最大積載量11万5千トン型のタンカーで、来場者は、建造船のスケールの大きさに圧倒されていました。また、「従業員は何人いるのか?」、「なぜ船が浮くのか?」、「プロペラの大きさは?」などたくさんのご質問を頂き当社や船舶に興味をもって頂くことができました。
最終的には約1,200名の来場者で賑わい、なかなか見学することの出来ない造船所の見学会とあって、来場者に総じて楽しんで頂けたようで、伊万里港開港50周年記念事業のコンセプトである、海・船・企業との触れあいや港湾への理解促進の一助となったのではないかと思います。
野中 恵介
(株)名村造船所経営業務本部総務部総務グループ