佐世保重工業(株)総務部 廣津 忠
当社が位置する佐世保市では、毎年、海の日に「ビーチクリーンアップ」と言う行事が行われます。「ビーチクリーンアップ」とはその名の通り海辺の清掃活動のことです。この取り組みは、海辺の清掃活動を通して海をきれいにしようとする気持ちの醸成を目的とするもので、今年で23回目を迎えます。参加者は佐世保市内の企業・各種団体・陸/海自衛隊といった方々で、市内の3カ所の会場に分かれ、それぞれに清掃活動を行います。当社は2008年から毎年参加しており、今年で11回目の参加となります。
私は2010年から毎年参加しており、参加した当初は会社の一員として申し込みを行っていましたが、6年前からは私が所属する釣りクラブ「TEAM RIVALE (チームリヴァーレ) 長崎支部」として申し込みを行い、クラブメンバーと一緒に参加しています。クラブ名の「RIVALE」はドイツ語で「ライバル」を意味します。
私の趣味は「魚釣り」です。2009年に佐世保へUターンした時に、何か趣味を作ろうと思い始めたのが「魚釣り」でした。「魚釣り」には様々な釣り方があり、私が行っている釣り方は「磯ふかせ釣り (浮き釣り)」と呼ばれるものです。「魚釣り」の面白さは、釣り上げた時の達成感は言うまでもありませんが、魚種によってはゲーム性の高い競技になっているところが私はとても気に入っています。九州各地で行われる釣りの大会や全国大会の予選等にはエントリーしています。
閑話休題。ビーチクリーンアップに話を戻します。私共釣りクラブのメンバーも、「ビーチクリーンアップ」当日は毎年、水族館の「海きらら」がある西海パールシーリゾートの鹿子前会場に集合し、市職員の方からビニール袋・軍手・トング等を支給してもらい、清掃活動を開始します。
ゴミは、可燃物・不燃物ごとに担当を決め、それぞれのビニール袋に海辺へ捨てられたゴミや漂流してきたゴミを拾い集めていきます。私を含めた釣りクラブのメンバーは、思い思いの場所へ移動しゴミを拾い集めますが、午前中とはいえ夏真っ盛り・炎天下なので、すぐ汗だくになってしまいます。毎年の事ですが、沢山のゴミが岩場にあり、支給されたごみ袋は満タンになります。年々少なくなってきているかなと感じてはいますが、それでも無くなる事はありません。普段から海に接し、海の恵みをもらっている私たちとしては悲しい事ではありますが、それでもお世話になっている海へのせめてもの恩返しとして、せっせとゴミを拾い集めます。約1時間ほどでビニール袋が満タンになり、ゴミ収集場所へ持っていきます。
ゴミ収集場所には、清掃活動で集めた様々なゴミが沢山置いてあります。中には、可燃物・不燃物が一緒になって集まったゴミもあり、市職員の方が仕分け作業を行っています。集められたゴミの多さに驚きです。その後、市からは労いの冷たい飲み物が配られ解散となります。
「ビーチクリーンアップ」自体はここで終了ですが、せっかく釣りクラブのメンバーが集まっていますので、そのまま身支度を済ませ、磯へ繰り出し魚釣りを行います。また、「ビーチクリーンアップ」の延長で磯に上がっても、目に付く場所の清掃活動を行ってから釣りを開始します。毎年の恒例行事ですが、この時ばかりは釣果は気にせず和気藹々と、たまには冗談を交えながら魚釣りを楽しみます。
最後に、公私ともに海に接する機会が多い毎日ですが、日頃からゴミは必ず持ち帰り処分するように心掛け、魚釣りで磯に上がればゴミを拾い、磯を清掃しています。また、私共のクラブ以外や各企業・団体でも年に1回以上は海辺・磯の清掃活動を行っており、海を少しでもきれいにしています。皆さんも、たまには海の清掃活動に参加されては如何でしょうか?海は気持ちいいですよ!
尾下 泰彦
佐世保重工業(株)設計部生産設計課
生産設計