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西部支部メールマガジン第91号

No.6ブラスト・塗装ブース紹介

佐世保重工業(株)新造船事業部塗装室塗装課 小川 福太朗

No.6ブラスト・塗装ブース
No.6ブラスト・塗装ブース

当社では、これまで5棟のブラスト・塗装ブースにてブロック塗装工事を行っていましたが、2017年度から始まった115型アフラマックスタンカーの連続建造において、海外船主から高い塗装品質および当社の標準外の手順による施工が求められ、その対応に非常に苦慮しました。このことを教訓に、ブロックの屋内塗装能力拡大による塗装品質の向上と安定した塗装工程を目的としてブラスト・塗装ブースを増設しました。

このことを教訓に、ブロックの屋内塗装能力拡大による塗装品質の向上と安定した塗装工程を目的としてブラスト・塗装ブースを増設しました。

増設したNo.6ブラスト・塗装ブースは、有効寸法が縦16m、幅21m、奥行30mで、ブラストタンク3基、真空回収装置4基、除湿機3基並びに湿式集塵機等の、IMO塗装性能基準 (PSPC) に対応可能な装置を設置しています。

当社のブラスト・塗装ブースは、ブラスト作業から塗装工事までを同一のブースで行う兼用ブースとなっており、PSPC区画の2層目までの塗装を完了させた時点で出棟という流れで運用しています。

5ブース体制時には、所定のドック期間を満足するためにブロック入棟から出棟までを2泊3日のスケジュールで運用し、PSPC区画の2回のスプレー塗装をブース内で優先的に行い、出棟後に2回のストライプコート以降の作業及び検査を実施していました。

船主によってはスプレー塗装とストライプコートを交互に行うことを要求されるケースもあり、日々の作業管理に加え工程の見直しや施工手順を変える等、運用面で非常に苦慮していました。今回の増設で6ブース体制となり、ブラスト処理能力が増えた事でブロック入棟から出棟までを3泊4日のスケジュールで運用することが可能となりました。

この効果を最大限に活用し、ブロックの屋内塗装の拡大や現場に合ったブース内での作業管理と船主要求に対する臨機応変な対応を行い、更なる生産性の向上を目指したいと考えています。

小川 福太朗
佐世保重工業(株)新造船事業部塗装室塗装課
 

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