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西部支部メールマガジン第95号

大島トマト物語

(株)大島造船所農産グループ 永田 渉

大島トマト栽培風景

大島トマト栽培風景

世界に約8,000品種あると言われるトマト中で、「ファースト・パワー」と云う品種を栽培して33年目になります。通常お店で売られているトマトの収穫量が300坪あたり約15トン程度であるのに対して、大島トマトは約3トン弱の希少な品種です。また、糖度が約4〜5度の市販トマトに対して、糖度が8度以上のトマトを大島トマトと規定しております。

下記に大島トマト栽培における栽培工夫と、その味の特徴をご紹介します。

  1. 土作り
    • 土壌病害に負けない環境作りを目的として、多種多様な微生物を培養し投与 (現在試行錯誤で5年目)
  2. 肥料作り (土壌作りを含む)
    • 独自開発による海洋性有機物と有機発酵肥料による微生物環境の調整
    • 4種類の醗酵液を培養し、定期的に投与
    • うま味成分増加を目的として「ぼかし肥料」を独自開発
  3. 病害虫対策
    • 太陽光熱消毒
    • 有用菌の散布
    • 接木栽培
    • 足下やハサミ等の消毒
  4. 灌水
    • ハウス毎に土壌水分を毎日確認
    • 点滴チューブを使用した少量多回数での灌水による土の乾湿差低減
    • 通常栽培の約1/3の水量とすることで糖度アップ
  5. 糖度&美味しいトマト
    • 今後とも「糖度8度以上を大島トマト」として販売していきます
    • 糖度も高く、昔懐かしい酸味がしっかりある、食べた後まで美味しさが残るバランスの良い味
  6. 味・機能性 (他のトマト比)
    • γ−アミノ酪酸 : 4.2倍
    • アミノ酸 : 3.1倍
    • グルタミン酸・リコピン酸 : 1.4倍

トマト栽培は赤ちゃんを、育て成長させることに同じと感じます。

環境 (土壌、水、肥料、温度、湿度、風当たり、葉欠き、摘果) 変化に対する、栽培者の時間を惜しまない観察力と手間暇の掛かる心遣いを此からも続けることにより、今や貴重な種子となった「ファースト・パワー トマト」(大島トマト) を大事に栽培していきます。

永田 渉
(株)大島造船所農産グループ
栽培全般

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