ツネイシホールディングス(株)広報部 志賀 雄太郎
ビーチリゾートとして名高いフィリピンのセブ島。その西海岸に、常石造船のフィリピンにおける製造拠点TSUNEISHI HEAVY INDUSTRIES (Cebu)(以下THI) があります。本記事ではTHIが地域と共に歩んできた軌跡をご紹介します。
2021年3月3日、THIは建造300隻目となる「BASIC VICTORY」を竣工しました。THIの設立は、遡ること今から27年前の1994年。当時はインフラが整っておらず、電柱を立て、電線を引くところからのスタートでした。
1997年に建造1隻目のばら積み貨物船「SEA AMELITA」を竣工しました。支綱切断を当時の大統領夫人に実施していただくなど、国を挙げての祝福を受けました。
設立時の設備は第一船台のみでしたが、2004年に第二船台、2009年に建造ドックが完成するなど、工場設備を大きく拡張。ばら積み貨物船を中心にコンテナ運搬船や自動車運搬船、タグボートなどで着実に実績を積み重ね、竣工300隻を達成しました。この竣工300隻は、THIが地域と共に成長してきた証です。
会社設立当時はTHIだけでなく、地域全体のインフラが未整備な状況でした。「この地で100年先を見据えて事業を行う」決意で進出したTHIは、地域が本当に必要とするインフラを整備することで、結果的に自社従業員の生活基盤の確立を実現する形でCSR活動を推進してきました。火事で焼失した公設市場の再建支援や病院建設、教育機関の校舎寄贈などに加え、台風被災地の復興支援、マングローブの植樹活動など活動内容は多岐にわたります。
取り組みを通して地域が発展し、人が集まり子どもが生まれ、育った人々がTHIを支えてくれる「持続可能な社会」を実現するため、THIはこれからも進化を続けます。
志賀 雄太郎
ツネイシホールディングス(株)
広報