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西部支部メールマガジン第97号

社員一人ひとりの成長・キャリア形成を支援する「常石グループ・階層別研修」

ツネイシホールディングス(株)人事戦略部 木坂 達也

常石グループ育成体系図

常石グループ育成体系図

Will-Can-Mustのフレームワーク

Will-Can-Mustのフレームワーク

常石グループは企業理念として「社員の幸せのために事業の安定と発展を追求する」を掲げています。そして、この企業理念のもと、社員、会社、地域・社会が共に成長し発展することを目指し、継続的な人材育成のために、社員一人ひとりのキャリア形成や成長を支援する研修制度を設けています。

制度の中核となっているのが「階層別研修」です。若手社員 (勤続3~5年目)、中堅社員 (勤続5年目~)、リーダー職 (勤続10年目~)、課長代理、課長の5階層ごとに研修を実施し、

  • 各階層における自身の役割の認識
  • 必要とされる知識、スキルの習得

を支援しています。

一例として若手研修では、「Will-Can-Must」のフレームワークを導入した自己分析を行っています。

  • Must = しなければならないこと
  • Can = 自分にできること
  • Will = 自分がしたいこと

若手研修の様子

若手研修の様子

まず、自分が想定する自身の役割を思いつくままに書き出し、次に、会社が若手社員に期待する役割を上司から直接聞くことで、現時点の役割 (Must) と課題 (MustとCanのギャップ) を明瞭にします。ここを起点に、仕事の経験を積みながら「Can」を拡大する方法や、「Can」と「Must」が徐々に重なり拡大することで「Will」を充実させる方法、これらの流れを俯瞰することで今後のキャリア形成の視座を持つためのアプローチを行います。

若手研修の対象となる入社3~5年目という時期は、仕事の経験を徐々に積んでいく中で、自分の仕事に対する考え、会社や社会との関わり、将来への期待や不安など、自身の中で様々な思いが交錯する時期です。入社前に思い描いていた「Will」が揺らいだり、未だ「Will」が定まらない、と焦りを感じる社員もいます。また、世の中の変化が激しい現代では、これは若手社員に限ったことではないかもしれません。

課長研修の様子

課長研修の様子

常石グループの階層別研修では、グループ全体で社員一人ひとりの「Will」を探求し続けます。「Will」は仕事をしていく中で見つけることができるものであり、年齢や経験、様々な人との出会いによっても変化するためです。そのため、若手社員を導く立場のマネジメント層の研修では、組織・業務マネジメントの向上はもちろん、部下の価値観や人間性を理解するコミュニケーション力、人材育成のためのコーチング法といった人材マネジメント力習熟のための研修も実施しています。

部下と上司が共に自身の役割を認識し、相互理解を深め、会社と自身の関係を定期的に見つめ直し、一人では気づけなかった能力や得意分野、予想もしていなかった「Will」の発見につながります。階層別研修の意義はここにあります。

労働人口の減少やデジタルシフトの加速、個人の価値観やライフスタイルの変容など、社会環境が大きく急速に変化しています。コロナ禍でテレワークが増え、社員が面と向かって会う機会も減少していますが、階層別研修はオンライン化して引き続き実施しており、社員の知識・スキルの習得、相互理解を一層推し進めています。

常石グループは、社員それぞれの能力、個性、価値観を十分に発揮し、常に変化に適応しチャレンジし続けることで、社員、会社、地域・社会が共に成長することを目指しています。

木坂 達也
ツネイシホールディングス(株)人事戦略部
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