九州大学大学院工学府船舶海洋工学専攻博士後期課程1年 靏野 佑馬
九州大学において2005年から開始されていた旧箱崎キャンパスからの移転が2018年10月に完了し、単一のキャンパスとしては国内最大規模となる伊都キャンパスが糸島半島の地に完成しました。
キャンパスの東側にはイーストゾーンが完成し、文系学部と工学部建築学科が移転しました。また、キャンパスの中央部には、国内有数の収蔵能力を誇る中央図書館が完成しました。キャンパスの西側には、ウエスト5号館と農場が完成し、農学部が移転しました。
伊都キャンパスの完成に伴い、キャンパス周辺の地域も大きく発展しつつあります。キャンパスが位置する元岡地区では新築の学生マンションが林立し、来年3月には九大新町研究開発次世代拠点が完成するなど、学生街や産学連携拠点としての機能が揃いつつあります。また、九大学研都市駅周辺は住宅地区や小学校も新設され、学生街としてだけでなく子育て世代向けのニュータウンとしての様相も呈しています。
キャンパスと駅とのアクセスについては、キャンパスの北側に隣接するエリアに昭和バスの伊都営業所が開業し、さらに九大学研都市駅北口には伊都キャンパス行専用のバスロータリーが整備されるなど、駅とキャンパス内および周辺の学生街とのアクセス向上を図る動きが見受けられます。
さらに近年、糸島半島は観光スポットとしても注目を集めており、沿岸部を中心に観光客向けの店舗が増加し、週末は多くの観光客で賑わいを見せています。
2020年以降、新型コロナウイルスの感染拡大により、否応無しに生活様式の変化が求められてきました。もちろん九州大学の学生も例外ではなく、オンラインでの講義やサークル活動の縮小・停止、学生食堂では仕切りが設けられるなど、急激なキャンパスライフの変化を余儀なくされ、平日にも関わらず人がまばらな伊都キャンパスの光景を目の当たりにする時期もありました。
2022年現在では、対面の講義やフィールドワークの再開、サークル活動の復活もあり、ニューノーマルを取り入れつつもコロナ禍前と同様の賑わいが伊都キャンパスに戻りつつあります。
私自身、伊都に住み始めてから6年が経とうとしています。この間に上記の発展や変化を目の当たりにし、貴重な場面に立ち会う事が出来ていると感じています。今後の伊都キャンパスや周辺環境の更なる発展に期待しつつ、残りの学生生活を過ごしてまいります。
靏野 佑馬
九州大学大学院工学府船舶海洋工学専攻博士後期課程1年
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