尾道造船(株)人事部人事課 六田 一博
新型コロナウイルスの感染拡大を経験したことで、リアルな体験の価値が見直されています。尾道造船としましては、将来を担う世代に造船のリアルな体験から魅力を再発見していただきたいと思っています。そして将来、海事産業で活躍していただく若者がひとりでも増えることにつながれば、とても嬉しく思います。
今回は、尾道造船が最近実施したリアルな体験の機会をご紹介します。
小学校の修学旅行の一環として、2校の会社見学を受入れしました。松江市立母衣 (ほろ) 小学校から111名、松江市立古志原 (こしばら) 小学校から128名の児童の皆さんが大型バスで来社され、造船現場や総合事務所を見学していただきました。また、船舶を題材とした「船クイズ大会」を開催しました。
山陰エリアでは、日頃、多島美や造船の風景に触れることがないため、大変貴重な機会になったとの感想が寄せられました。
尾道造船近隣の尾道市立長江中学校と尾道市立栗原中学校の2年生に、溶接実習とペーパークラフトによる船づくりの魅力を実感できる職場体験会を実施しました。
広島県立福山工業高等学校2年生には、撓鉄などの技能実習やOBへのインタビューを通して造船会社の仕事のやりがいや魅力を感じていただきました。
また、大学生には設計・工務研修、技能実習など造船所でしか経験できないメニューでの職場体験会を提供しております。
最近、海外の関連会社から尾道に研修に来ているスリランカ人が、「瀬戸内海はとても美しく、こんな景色は今まで見たことがないほど素晴らしい。」と話してくれました。瀬戸内の小さな町で生まれた私にとっては当たり前の風景でありますが、瀬戸内海の多島美と、行き交う船の風景はここにしかないものなのだと、再発見しました。
将来を担う若者には、造船のリアルな体験を通して、当たり前ではない、素晴らしい造船の魅力を再発見していただきたいと思います。
六田 一博
尾道造船(株)人事部人事課
人事マネジメント