海洋教育推進委員会事務局

委員長あいさつ

日本は四方を豊かな恵みのある広い海に囲まれています。海に親しみ、海を知り、海を守り、そして海の恵みを享受し利用することによって、日本の海事産業や水産業を発展させて経済的な成長に寄与し、豊かで文化的な生活を保ってきました。しかしながら、近年は経済と社会環境の変遷により残念ながら海事産業の発展が減退しているという実態になっています。日本を真の海洋国家として、豊かな海の恵みを利用した海事産業を発展させ、海洋文化を持続的に保持させるためには、船や海に興味を持つ子供たちと海事産業で活躍したいと考える若者たちの育成が求められております。

このような状況の中で、本委員会では船舶海洋工学分野の専門家集団の特徴を活かして、次世代を担う小中高生を対象とした海洋教育活動を展開しております。その活動は海に親しみ海の素晴らしさを知ってもらうための啓蒙活動や、子供たちを海に連れ出して、海辺での生き物の観察や乗船体験などの海の現場での活動であり、この活動によって船や海に親しみを持ってそれらを理解してもらうことなのです。また、他学会、地域、学校、その他の関連組織と連携を図って、広く海洋教育発展の流れを創り出す活動も行いたいと考えております。

本委員会の海洋教育活動が国民の海洋への理解を増進させ、真の海洋国家を目指した海事産業と海洋文化の持続的発展に貢献できるものと考えております。関係者皆様のご支援ご指導をよろしくお願いいたします。

委員長 小林正典
平成24年6月1日

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