海洋教育推進委員会事務局

海の不思議箱トップページ > 記事一覧 > 海の道しるべ

海の道しるべ

イメージ画像

皆さんはカーナビをご存知ですね。車の位置や進行方向を測定する装置のことで、運転者の強い味方になっています。この装置は、複数の人工衛星から送られる電波を用いて正確な位置情報を計算します。実は広い海の中を進む船も同じシステムを利用して航行しているのです。つまり人工衛星は船の安全な航行のための"道しるべ"になっているのです。

それでは人工衛星のなかった時代の"道しるべ"は何だったでしょうか?

答えは本物の星です。イラストのような六分儀という道具を使って、星と星との角度を基にして船の位置を測定していたのです。六分儀の歴史は古く、紀元前150年頃にギリシアの天文学者のヒッパルコスが発明したアストロラーベと呼ばれた機械がもとになっているそうです。この道具は電子機器が使えなくなった時のために、現在の船にも備えられています。

夜空の星が船を港に導いてくれるなんてロマンチックですね。


【海や船の疑問を先生に質問してみよう!】

海と船の質問コーナー
その他の記事はこちら

▲ページトップへ

Copyright(C) 2008 日本船舶海洋工学会 海洋教育推進委員会 All Rights Reserved.