海の不思議箱トップページ > 記事一覧 > 船と人をつなぐ場所
港といえば船が安心して停泊できる場所を指します。しかし港は、単に風浪から船を守る機能だけではなく、漁獲物や工業品あるいは原料などを中継する物流拠点の機能も備えていますし、船を移動手段にする人にとっては駅やバス停と同じような交通の要所です。これらはそれぞれの目的によって、避難港、漁港、商港、工業港、フェリー港あるいはマリーナなどの区別があります。
多様な機能をもつ港には多様な職種によるたくさんの人々が集まります。漁港の場合は漁師、競り人、仲買人など、大型船舶の入港する港には水先案内人、荷さばき人、運送業者など、外国から船が入る時は税関、検疫官、出入国管理官などが活躍します。他にも船で使う日用品、食料、飲料水を納める商社もいますし、コンテナを補完する倉庫業者、給油のための石油卸売商など、港に関係する職種を挙げだしたらきりがありません。
世界の物流の大半を担う船は私たちの生活を支えています。そして船は港をとおしてたくさんの人に支えられています。これからも船と人の良い関係を保ってゆきたいですね。
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