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荷物を早く届けよう!

船で荷物を早く届けるために、海には近道があります。世界地図を見てみましょう。たとえば、北アメリカの西海岸から東海岸に航海するとき、南アメリカの南端のホーン岬を回ると、とても時間がかかります。そこで、北アメリカと南アメリカの間に、パナマ運河と呼ばれる運河が設けられています。パナマ運河を通ると、西海岸から東海岸までの距離が大幅に短縮されます。パナマ運河を通ることができる船の大きさは決められており、これをパナマックスサイズと呼んでいます。現在は、長さが294.3m、幅が32.3m、喫水が12.0mですが、今後、大きくなる予定です。同じように、日本からヨーロッパに航海する場合は、南アフリカ南端の喜望峰を回るととても時間がかかりますが、スエズ運河を通ることによって、航行距離が大幅に短縮されます。スエズ運河を通ることができる船の大きさは、幅が60m、喫水が22m程度です。

このように、海の近道を利用すると、航海に必要な日数に加え、燃料も削減でき、地球環境にもよいのです。ただし、運河には多くの船が集まってきて渋滞し、衝突事故も起こりやすいので注意が必要です。

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