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港で働く「ギャング」たち

皆さんはたくさんの自動車を運ぶ船、自動車専用船を見たことがありますか? 外観は背の高い巨大なビルで、まさに高層立体駐車場のようです。大きな自動車専用船には5千台以上の車が積まれます。どうやって積み込むかと言うと、15人程からなる「ギャング(gang)」というグループによって1台ずつ運転して行われます。5ギャングが1日で2500台もの車を、たったの10センチ間隔ですき間なく積込みます。しかも秒単位の早技で次々に停車させるのです。

ギャングには車を運転する人だけでなく、定位置に誘導する係の人や、海に出ても動かないように自動車をしっかり固定する人、また時間の無駄なく効率良く作業できるよう目を配っている監督さんもいます。ギャングの仕事には何よりもチームワークが必要なのです。

さらに船と桟橋を結ぶ可動式連絡橋、乗下船のときに使われるタラップのことをギャングウエイ(gangway)と呼んでいます。

「ギャング」というと怖いイメージがありますが、港で自動車専用船を見かけたら10センチ間隔で船内に駐車するプロの「ギャング」を思い出してみて下さい。

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