海の不思議箱トップページ > 記事一覧 > 領海の範囲の決め方は?
海は広くて魚や金属などの資源の宝庫ですが、どこでも自由にそれらの資源を取って良い訳ではありません。少し難しいですが海は、「領海」、「排他的経済水域」、「公海」と大きく3つに分けられます。沿岸国の主権がおよぶ海域を「領海」と呼び、その国は自由にいろいろな資源を取る事ができ、外国の船は勝手に航行できません。「排他的経済水域」では漁業や資源開発などは行えますが、外国船の航行は自由です。「公海」はどこの国のものでもない海を指します。
「領海」の範囲については、各国によって主張が食い違いましたが、多くの国に認められてきたのが、領海3海里です。海里(かいり)とは、海で距離を表す言葉で、1海里は約1.852kmです。3海里というのは、18世紀半ば〜19世紀当時に海岸線から海に向かって大砲を発射して、着弾する距離を参考にして決められたものです。すなわち、他の国が侵入してきたときに、大砲で撃退することによって、自国を守れる範囲と言って良いでしょう。
さまざまな議論が重ねられましたが、現在では国連海洋法条約によって、「領海」は最大限12海里と規定されています。
【海や船の疑問を先生に質問してみよう!】 ![]() |
![]() |