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Ship Of The Year'97 選考経緯


Ship Of The Year'97

「ゆにこん」 基本要項を見る

準 賞

「翔陽丸」 基本要項を見る
「かいれい」 基本要項を見る
「かいこう」 基本要項を見る


経 緯

Ship of the Year'97の選考委員会は去る4月7日に行われた。今回の応募作品は5点6隻。造船学会員による予備審査を経てそのまま全作品が選考委員会にかけられることになった。当日2名欠席、10名の選考委員によって進められた。まず選考に先立ち各作品の推薦者によるプレゼンテーションが行われ、質疑応答。その後、選考委員によって討議、最終的に投票によって決めることになる。

投票の結果、過半数の票を得て一回の選考で「ゆにこん」 Ship of the Year'97 に選ばれた。「ゆにこん」は三菱重工業建造、東日本フェリー所有の青森−函館航路の高速フェリーである。同船は単胴船型でありながら最高42.4ノットの高速を出し、青森−函館を2時間で航海するという建造目標を満たした技術の革新性を高く評価された。さらに船型も美しく芸術性も高く、社会への波及効果、話題性いずれも他の作品を凌駕している。

つぎに、本年より選考要領が改められ、Ship of the Yearに選定された作品以外でも特に優れた作品に準賞を選定することができるようになったのでその選定を討議した。その結果、中谷造船建造、エヌケーケー物流所有の内航一般貨物船「翔陽丸」と、海洋科学技術センター所有の調査研究船「かいれい」同じく無人探査機「かいこう」に与えられることになった。

「翔陽丸」は今日のきびしい内航海運の大きな問題点である人件費の削減、若年乗組員の確保に対して、従来の8人から5人で運航できる操船設備の向上と居住区の改善など画期的な合理化近代化で打開した努力を高く評価した。

又、「かいれい」「かいこう」は商船とは全く別の世界、海洋科学技術の分野で活動する船であるが、その設備、技術のレベルの高さが評価された。特に水深10,000mまで潜水できる無人探査機の「かいこう」は先頃、太平洋戦争中に沈められた学童疎開の対馬丸の発見など社会的貢献も記憶に新しいものもあり、準賞に価すると考えられた。

以上のように今回は応募点数こそ多くはなかったが、それぞれの作品は異なった分野でめざましい活動をしている船ばかりであり、一隻だけにしぼるよりも、準賞を定めて一般の人々へ広くそれぞれの船の役割を知ってもらうことは有意義なことである。これによってさらに Ship of the Year への期待が拡がれば幸いである。


Ship of the Year'97
選考委員長 柳原 良平


問い合わせ先
〒105-0012 東京都港区芝大門2-12-9 浜松町矢崎ホワイトビル
(社)日本船舶海洋工学会 「Ship of the Year」選考委員会事務局
TEL:03-3438-2014〜2015
E-mail: info@jasnaoe.or.jp


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