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表彰


Ship Of The Year'98 選考経緯


Ship Of The Year'98

「昭 洋」 基本要項を見る

準 賞

「新ぷろぱん丸」 基本要項を見る
「シーマックス」 基本要項を見る


経 緯

Ship of the Year'98 の選考委員会は4月8日(火)午後3時より三田の綱町三井倶楽部で行われた。12名の選考委員中1名欠席、11名で進められた。今回の応募作品は7隻。事前に日本造船学会の特級会員等(大手造船所及び大手船会社の設計部長又は工務部長クラスにより構成されている)による予備審査委員会で5隻にしぼられ、本選考はその5隻について検討することになる。

まず5作品のそれぞれの推薦者による10分間のプレゼンテーションが行われ、のち、5分質問をする。全作品のプレゼンテーションと質問が終了して、いよいよ選考委員会間でのディスカッションになり、各作品のすぐれた点、あるいは短所などを話し合い、最終的に投票となった。無記名1隻記入の投票の結果、11票中8票の過半数を得てShip of the Year'98には三井造船建造の海上保安庁大型観測船 「昭 洋」が選ばれた。

国連海上法条約によれば200海里を超える350海里の大陸棚の範囲を主張することが出来る海洋底での権益確保のために大陸棚の限界設定調査が必要になっている今日、その調査の重要な任務を行う観測船として「昭 洋」 が建造された意義は大きく、その性能のすぐれた点が評価された。特に高精度の観測を必要とするために徹底した静粛性が追求され、それを可能にした軽量、低燃費、静かなADDエンジンによるフルモード電気推進方式の開発は世界でも初めての快挙、Ship of the Year にふさわしい技術と評価された。外観のデザインも一連の海上保安庁の船艇とともに個性的で美しく、定係地東京お台場は一般の人たちの目にふれる場所でもあり、本賞の受賞効果も大きいと思われる。

つづいて、昨年度より設定された準賞の検討に移り、今回は音声対話型航海支援システムを設置した佐々木造船建造、共和産業海運所有のLPGタンカー「新ぷろぱん丸」と水中翼付双胴型高速旅客船、日立造船建造、石崎汽船所有の「シーマックス」の2隻が選ばれた。「新ぷろぱん丸」については、近年若者に不人気なため船員不足を招いている内航船業界にパソコン志向の若者を惹きつけることができればという期待の声もあった。「シーマックス」はこの船の就航で松山−福岡の航空便が撤退したという実力が評価された。

なお、今回の応募作品に二つの洋上浮体が登場していたが、本選考では果たしてShipなのかどうかという声があり、船長のいない物に Ship of the Year はふさわしくないのではないだろうかということになった。学会と選考委員会との見解の違いは今後検討の余地があるだろう。



Ship of the Year'98
選考委員長 柳原 良平


問い合わせ先
〒105-0012 東京都港区芝大門2-12-9 浜松町矢崎ホワイトビル
(社)日本船舶海洋工学会 「Ship of the Year」選考委員会事務局
TEL:03-3438-2014〜2015
E-mail: info@jasnaoe.or.jp


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