次世代を担う若手研究者・技術者の育成は、科学技術立国を国是とする我が国において各産業界共通の極めて重要な課題となっています。特に船舶海洋分野においては、若い人の興味離れ、大学院博士課程への進学者の減少、船舶海洋分野に特化した教育を行う学科の減少といった負のスパイラルとも言える経過を経て一層重要な課題になっています。既に各企業・大学においては、他分野からの人材も積極的に受け入れ、短期間で船舶海洋分野の基礎や技術を教育して後継者不足を補おうという試みも進められているところです。こうした背景を受け、日本船舶海洋工学会においては、若手人材の教育に資する「基準教科書」の作成プロジェクトや「夏の学校」の開催等の事業を進めているところです。
構造強度・材料溶接分野の夏の学校は、2008年に全国版として関西地区で開催され、2009年には西部地区で、2010年には東部地区で開催されました。今回、再び関西地区での開催となりましたが、テーマを「構造設計とその周辺技術」とし、構造物に作用するさまざまな荷重の推定・光ファイバによる応答計測・複合材料の利用・設計と生産技術の関連など、構造設計に係る関連分野を幅広く網羅しています。二泊三目の研修によって、大学の教員・学生といろいろな機関の技術者・研究者が寝食を共にして交流を深め、互いに語りあうことによってそれぞれの視野を広げていただければ幸いです。ふるってご参加ください。
平成23年10月8日(土)〜10日(月・休日)
大阪府立青少年海洋センター
〒599-0301 大阪府泉南郡岬町淡輪6190
TEL: 072-494-1811 FAX: 072-494-1735
学生会員:10,000円、正会員・賛助会員:20,000円、非会員:30,000 円
宿泊・食事(2泊3日分)および懇親会費すべて込みです!
45人
2日目午前の講義ではPCを使って演習を行います。ノートパソコンを御持参下さい。
12:30〜13:00 |
受付 |
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13:00〜13:10 |
開会式 |
13:15〜14:45 |
特別講演:構造設計の勘所 |
15:00〜17:00 |
講演 I :光ファイバを用いた構造モニタリング技術 (デモンストレーションを含む) |
18:00〜21:00 |
懇親会/意見交換会 |
07:30〜08:30 |
朝食 |
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09:00〜10:00 |
講演 II -1:溶接変形・残留応力の基礎 |
10:00〜12:00 |
講演 II -2:溶接変形・残留応力のコンピュータ演習 |
12:00〜13:00 |
昼食 |
13:00〜14:00 |
講演 III :氷荷重の設計的取扱い |
14:15〜15:15 |
講演 IV :風荷重と船体外観設計 |
15:30〜17:00 |
講演 V :大型浮体の波浪中応答と将来性 |
18:00〜21:00 |
バーベキュー/意見交換会 |
07:30〜08:30 |
朝食 |
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09:00〜10:00 |
講演 VI :船体構造への新しい素材の適用について |
10:10〜11:40 |
講演 VII :設計と生産技術の統合 |
11:45〜12:00 |
講評および終了式 |
構造設計の勘所 |
服部陽一(金沢工業大学) |
光ファイバを用いた構造モニタリング技術 --講演と光ファイバによる応力・圧力・温度計測の実演-- |
今崎貴弘((株)CMIWS) |
溶接変形・残留応力の基礎とコンピュータ演習 --講演と溶接変形・残留応力シミュレーション演習-- |
村川英一(大阪大学)・柴原正和 (大阪府立大学) |
氷荷重の設計的取扱い |
山内豊(ユニバーサル造船) |
風荷重と船体外観設計 |
藤原敏文(海上技術安全研究所) |
大型浮体の波浪中応答と将来性 |
飯島一博(大阪大学) |
船体構造への新しい素材の適用について |
孝岡祐吉(川崎重工業(株)) |
設計と生産技術の統合 |
奥本泰久 (大阪大学) |
参加申込書(Word:41KB)をダウンロードし、必要事項を記入の上、下記の申し込み先までEmailにて送信して下さい。
申し込み最終締め切りは平成23年9月30日(金)です。募集人員にまだ若干の余裕がありますので、お早めにお申し込みください。
2011年度 構造強度・材料溶接分野「夏の学校」世話役 深沢 塔一
〒599-8531 大阪府堺市中区学園町1-1
大阪府立大学 大学院 工学研究科 航空宇宙海洋系専攻 海洋システム工学分野
Tel: 072-254-9337
Fax: 072-254-9914
Email : NAOESummerSchool2011@gmail.com