次世代を担う若手研究者・技術者の育成は、科学技術立国を国是とする我が国において各産業界共通の極めて重要な課題となっています。特に船舶海洋分野においては、若い人の興味離れ、大学院博士課程への進学者の減少、船舶海洋分野に特化した教育を行う学科の減少といった経過を経て、一層重要な課題になっています。こうした背景を受け、目本船舶海洋工学会では、能力開発センターや海洋教育推進委員会の活動を通じて、若手人材の育成事業を推進しています。
構造強度・材料溶接分野の夏の学校は、平成20年(2008年)に全国版としてまず関西地区で開催され、その後、各地区での開催を経て、今年は関西地区で開催する運びとなりました。一泊二日の研修スタイルで行われるこの「学校」は、単に船舶海洋分野の講義を聴くだけでなく、企業の若手技術者・研究者、大学の学生・教員と寝食を共にして交流を深め、皆で切磋琢磨して行こうというモチベーションを喚起する目的を有しています。今年度は船舶海洋構造物の防食技術をテーマとし、当該分野の権威による直接指導と実験・実習によって金属腐食の機構と防食技術の実際を深く学べる内容となっています。是非積極的に参加して視野を拡げて頂きたいと願っています。
平成26年9月19日(金) 09:30 〜 9月20日(土) 16:30
倉敷シーサイドホテル (岡山県倉敷市児島塩生2767番21)
09:30〜10:00 |
受付 |
---|---|
10:00〜13:00 |
金属材料の腐食の機構(座学と実験) 朝倉祝治(横国大名誉教授) |
13:00〜14:00 |
昼食 |
14:00〜17:00 |
船舶海洋構造物で生じる腐食と防食法(座学と実習) 朝倉祝治(横国大名誉教授) |
17:00〜18:00 |
腐食防食技術に取り組むための心構え 朝倉祝治(横国大名誉教授) |
18:00〜19:00 |
夕食 |
19:00〜20:00 |
懇親会 |
09:00〜10:30 |
船体防食塗装と塗装基準 高田篤志(海上技術安全研究所) |
---|---|
10:30〜12:00 |
新材料を用いた船舶海洋構造物の防食技術 加藤謙治(ロイドレジスター) |
12:00〜13:00 |
昼食 |
13:00〜16:00 |
グループ討論課題出題 朝倉祝治(横国大名誉教授) グループ討論(課題をグループで討論)・発表会 |
16:00〜16:10 |
終了式、解散 |
学生会員:18,000円、一般会員:36,000円、非会員:48,000円
※日本船舶海洋工学会の賛助会員である法人の従業員は会員とみなします。
(参加費は当日会場払い、参加費には実験装置使用料・材料費12,200円、宿泊1泊・朝食1回・昼食2回・夕食1回が全て含まれます)
30人
参加お申込みの方は下記の「参加申込み受付フォーム」よりお申込下さい。
⇒ 「参加申込み受付フォーム」
平成26年8月22日(金)
平成26年度 構造強度・材料溶接分野
実行委員会 大沢直樹
〒565-0871 大阪府吹田市山田丘2-1
大阪大学大学院工学研究科地球総合工学専攻船舶海洋工学部門内
Email:osawa@naoe.eng.osaka-u.ac.jp