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<Wordテンプレートを使用した場合の例(Windows利用)>
ここでは市販ソフトであるAdobe Acrobatを用いたPDFファイルの作成法について説明します。
まず、AdobeのAcrobatをインストールマニュアルに従ってインストールしてください。
次に、Wordで作成した論文原稿ファイルを、Acrobatに付属しているDistillerを用いてPDFファイルに変換します。
まず、次項のようにDistillerの設定を行います。
例えば以下のようにDistillerの設定を行います。
(1) | Windows画面左下の「スタート」メニューより、「プログラム」-「AdobeAcrobat」の「Acrobat Distiller」を選択して、Distillerの設定画面を起動してください。 |
(2) | ジョブオプションとして、「PrintOptimized」を選択してください。 |
(3) | 設定」メニューの「ジョブオプション」を選択し、以下の(a)〜(c)の設定になっていることを確認してください。設定が異なる場合には、設定を変更して適当なジョブ名をつけて「名前を付けて保存」してください。 |
(a) | 「フォント」タブを選んで、「すべてのフォントを埋め込む」にチェックが入っているのを確認してください。 |
(b) | 「一般」タブを選んで、文書の解像度の設定が印刷に適した解像度(例えば1200dpi程度)になっていることを確認します。 |
(c) | 「圧縮」タブを選んで、図の解像度の確認をします。dpiが例えば、カラーが300dpi, グレースケールが300dpi, 白黒が1200dpi程度に設定されていることを確認してください。(b)(c)の設定は、ファイルの大きさが大きくなりすぎないか、また、生成されたPDFファイルを印刷した場合に不具合がないかを確認してください。不具合のある場合には解像度を調整して、再度PDFファイルを作成してください。 |
設定が終了したらOKボタンを押してください。設定を変更する場合には、「名前を付けて保存」を選択するなどして、新しいジョブオプションとして保存できます。 |
(注) |
上記のように、(a)のフォントの埋め込みや(b)(c)高解像度にすると生成されるPDFファイルのファイルサイズが大きくなります。最終的に生成されるPDFファイルのファイルサイズは、2M以内になるようにしてください。よって、ファイルサイズが大きい場合には、解像度を低くするなどしてできるだけファイルサイズを小さくしてください。 なお、論文の図等の画質を良くすることが必要であるならば、この制限を守る必要はありません。標準以外のフォントを使用して文書を作成した場合、フォントの埋め込みによりファイルサイズが非常に大きくなる場合があります。この場合、「すべてのフォントを埋め込む」のチェックを外して、PDFファイルを生成してください。また、数式を使用している場合、他のコンピュータでも正しく表示されるようにfencesフォント等の数式関係のフォントは埋め込むようにしてください。 |
(4) |
ファイル」メニューから「終了」を選んで設定を完了してください。また、以降PDFファイルを作成する際は、この設定(下記の図の○で囲った部分に書いてある設定名)を使ってください。 |
次に以下の手順で、Wordで作成した論文原稿ファイルをPDFファイルに変換します。
(1) | Wordの原稿ファイルを立ち上げてください。Wordのメニューバーの「ファイル」メニューから、「印刷」を選択します。 |
(2) | 印刷のダイアログが出るので、プリンタ名として「Acrobat Distiller」を選択してください。 |
(3) | OKボタンを押して、Distillerに印刷開始して下さい。 |
(4) | ファイル名を入力するダイアログが出ますので、適当なPDFのファイル名を付けてください。 (下記では、「論文原稿.pdf」と名付けています。) |
(5) | これで、「論文原稿.pdf」というPDFファイルが作成されます。Acrobat Readerが立ち上がるので、論文原稿.pdfの内容を確認してください。Acrobat Readerが自動的に立ち上がらない場合には、「論文原稿.pdf」をエクスプローラから選んで(通常の設定の場合はダブルクリックする)下さい。Acrobat Readerが立ち上がります。 また、「ファイル」メニューから「印刷」を選んで、プリンタから印刷するなどして、原稿の内容を確認するなどしてください。 |
(6) | PDFファイルの出来栄えが良いようであれば、このファイル(上記の場合「論文.pdf」)を、Web上の投稿ページから投稿してください。 |
(注) |
以上のPDFファイルの作成方法は、ある会員の方が行っている手順を記載したものです。他にも、良い手順があるかもしれませんのでご了承ください。もし、PDF作成法に関して、「この手順にするべき」などご意見がありましたら、講演会運営委員会までお寄せください。 また、日本語TeX情報(奥村晴彦氏)のPDFの作り方などのホームページが参考になります。また、数式に関するフォントの埋め込みの情報が、ここにあります。 |