｢海洋再生可能エネルギーの利用に関するワークショップ」
開催のお知らせ

主催：公益社団法人日本船舶海洋工学会　西部支部

ワークショップ開催の趣旨

地球温暖化対策としてCO2の排出削減が急務となっています。我が国の温暖化ガスの排出を2020年までに1990年比で25%削減するという目標を達成するためには、自然エネルギーの利用促進が必須であり、政府も自然エネルギーの「固定価格買取制度」の導入などにより積極的な支援を行うことを決定しています。
海洋エネルギーも最近になってようやく、再生可能エネルギーの一部として認知されるようになりましたが、その理由は主として欧米における海洋エネルギーの利用実績によるものと思われます。残念ながら、我が国においては海洋エネルギーの実績はほとんどないに等しい現状ですが、我が国は周囲を海に囲まれており、その排他的経済水域（EEZ）の面積は約447万km2と世界第6位の広大さを誇っており、この海洋空間に存在する太陽光、風力、海流、潮流、温度差などの総エネルギー量は膨大です。また、海洋再生可能エネルギーの利用技術に関しては、1970年代には世界のトップランナーであったので、条件が整えば再度フロントランナーとして世界をリードできる能力を持っており、最近になってこの条件が整いつつあります。
これまで造船業界は、海洋資源、海洋エネルギー利用に関して、一部を除いてあまり積極的に取り組んでこなかったように思われますが、21世紀における「環境・エネルギー」問題への取組みを考えるとき、海洋が大きな役割を果たすことが期待されており、また、大きなビジネスチャンスとなっていることを認識すべきです。将来、日本の周囲の海域に設置されることになるであろう発電装置の多くが外国製であるとしたら、技術者としてどうなのでしょうか。
この機会に、海洋再生エネルギーの利用に関するスペシャリストである講演者に、各分野における技術開発状況と将来予測、ならびに今後の課題などについてご講演いただくとともに後半では総合討論として出席者全員でこの問題について討論し、今後の戦略について明確にしたいと思います。多くの方々に本シンポジウムにご出席いただきたく、ご案内いたします。

開催日時

2010年12月1日（水）　10:30〜17:35

開催場所

九州大学西新プラザ
福岡空港から地下鉄「姪浜」行き乗車　約20分
博多駅から、地下鉄「姪浜」行き乗車　約15分
いずれも、「西新」駅下車、7番出口より徒歩約10分

スケジュール

（午前の部）
10:30〜10:35	開会挨拶	（九州大学　経塚雄策）
10:35〜11:15	海洋エネルギー利用に関する最近の情報および伊豆七島周辺における波浪発電の実験計画	（東京大学　木下　健）
11:15〜11:55	波浪発電に関する研究開発動向	（佐賀大学　永田修一）
	----------昼休み----------
（午後の部）
13:00〜13:40	洋上風力発電に関する情報と技術課題	（東京大学　鈴木英之）
13:40〜14:20	ハイブリッドスパー型浮体式洋上風力発電の実証実験	（京都大学　宇都宮智昭）
14:20〜14:50	荒天中の六角形浮体の流体力と動揺	（九州大学　胡　長洪）
	-----コーヒーブレイク------
15:10〜15:40	ループウィング型タービンによる海流発電計画	（エンジニアリング振興協会    梅田厚彦）
15:40〜16:10	日本沿岸域に適した低コスト潮流発電システムの開発	（海上技術安全研究所    南　佳成）
16:10〜16:40	長崎県生月大橋の橋脚を利用した潮流発電	（九州大学　経塚雄策）
16:40〜17:30	総合討論：実用化に至る課題と対策	（名村造船所　国広晴生）
17:30〜17:35	閉会挨拶	（名村造船所　国広晴生）
17:40〜19:00	懇親会（ビア・パーティ）

参加費

講演会（当日支払）
日本船舶海洋工学会正会員	：3,000円
日本船舶海洋工学会学生員	：無料
非会員	：4,000円
非会員（学生）	：1,000円
懇親会（当日支払）	：1,000円

参加お申し込み

参加お申し込みの方は11月26日（金）までに下記URLの「参加お申込フォーム」よりお申込下さい。
　→「参加申し込み受付フォーム」

事務局

日本船舶海洋工学会　西部支部　企画担当運営委員　経塚雄策(九州大学)

問い合せ先

日本船舶海洋工学会　西部支部事務局
〒819-0395 福岡市西区元岡744　九州大学工学部船舶海洋システム工学教室内
Tel＆Fax:092-802-3445

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