メールニュース

日本船舶海洋工学会西部支部会員の皆さんへ

日本船舶海洋工学会西部支部長 福島昭二

関係の皆さんの尽力により西部支部のメールマガジン第一号が発行の運びとなりました。これを期に西部支部の皆さんに一言ご挨拶を申し上げます。会員の皆さんと新しい日本船舶海洋工学会の本部の活動、支部の活動との関わりについては、「KANRIN」第一号の支部長挨拶でご説明してありますので、それをご覧下さい。現在私は各造船所を訪問し会員の皆さんと懇談会を行って、学会と支部の活動をお話すると共に、学会への希望、意見などを聞いています。その時私から皆さんにお話していることも含め下記二点述べたいと思います。


1.西部支部が西部地域での造船コミュニティとしての存在に

新学会は会員数合計約 5,000 人ですが、西部支部は約 1,000 人の会員が所属しています。しかしこの地区での造船の建造量は日本全体の約 6 割に上っており、この地域の造船技術者、研究者が密接に造船の技術面で連携を強めることは、結果的にこの地域の造船事業の強化に良い影響を与えると共に、造船技術の向上にも良い影響を与えることと思っております。西部支部の運営委員会、性能研究交流会、構造研究交流会などで色々な企画を行いますので、会員の皆さんの積極的な参加を期待しております。

7 月 23 日に三菱長崎造船所で建造中の地球深部探査船 "ちきゅう" の支部会員の皆さんの見学会を行ったところ遠くは広島からも多くの会員、学生会員の皆さんが見学に来られました。8 月 21 日にはシップオブザイヤーの受賞記念のイベントとして準賞を受賞した長崎港内交通船の "ぐらばあ" 船上で会員や一般市民の皆さんへ受賞船("はまなす" "ぐらばあ")の説明をするとともに、造船の仕事の面白さや各大学の造船関係コースをアピールしました。また 9 月 15 日〜 17 日には性能研究交流会の企画で "夏の学校" を行い若い技術者を対象に最新の性能関係の特別講演や講義を行います。

11 月 24 日〜 25 日は本部論文講演会が博多で行なわれますので、担当支部として西部支部がその準備を行なっています。特別講演として九州トヨタの渡辺社長にトヨタの活動、考え方についてお話して頂くことにしていますので、皆さんの積極的な参加をお願いします。このように色々な学会の活動を通じ、西部支部地域の皆さんがお互いに交流を深め、それが更に技術面、研究面で更に良い刺激を与えてこの地域の造船活動に良い影響を与える、活発な造船コミュニティの場になって貰いたいと期待しております。


2.若い技術者・研究者の更なる活躍を

新しい学会ではトップレベルの研究者・技術者に従来にも増して活発な成果を出して頂くことを期待しています。

今後の学会の組織運営の考え方として一般社会での組織運営の基本と同じように

  1. 顧客(学会の場合は個人・法人会員)への目線を良く意識すること
  2. 内部の運営として透明性のある運営に心がけること
  3. 特に若い技術者・研究者が闊達な活動をして頂くこと

を我々皆さんの活動の方向付けをしているものとして常に心がけたいと思います。特に学会の活動の大きな目的である、最先端の大きな研究成果・技術開発を次々行う媒体でありたいと考えており、中でも若い技術者・研究者の皆さんが闊達な研究・開発を行って大きな成果を出して頂きたいと思います。分野は違いますが、ノーベル賞の田中耕一氏が蛋白質に関わる研究をしたのは28歳頃であり、青色ダイオードの中村修二氏の発明は 37, 8 歳と聞いています。20 代、30 代の若い研究者や技術者が独自の研究や開発に力を注いで頂き、それらが結果的に日本の造船業の競争力強化に繋がって貰いたいと期待しています。

以上、新しい日本船舶海洋工学会と西部支部の活動への強力なご支援をお願いしたいと思います。


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