常石グループでの建造隻数増加に伴い、2005 年 4 月、中国に二つの設計事務所を立ち上げました。一つは上海市内、もう一つは浙江省舟山群島の秀山工場内にあります。
上海事務所では船殻、艤装設計の上流・中流である基本図や詳細図を、秀山事務所では工作図・一品図など生産図を手がけています。
上海設計事務所風景[拡大画像] |
2006 年 3 月時点での人員は総経理 1 名 (日本人)、部長 1 名 (中国人)、設計指導者 1 名 (日本人)、設計スタッフ 6 名 (中国人)、総務・人事スタッフ 2 名 (中国人) の合計 11 名です。常石の本社設計からの発注を受け、図面データを作成し E メールで納品しています。当初は新卒社員がほとんどであったため、担当可能な範囲が限られていたのですが、優秀な人材が確保できたこと、また IT を活用した本社設計との密接な教育協力により、任せられる図面種類が増え、品質も向上して、実船への適用量が増えつつあります。
今年 4 月より設計スタッフ 2 名を半年間本社設計に送り、より高いレベルでの教育及び実務を経験させています。また、7 月には増員のため事務所を移転し、8 月には中国の造船関連大学から採用したスタッフ約 20 名、及び日本人指導者 2 名を加え、新しい体制での運営となります。
今後も教育や実務を通し経験を積み、また毎年の採用で人員を補充し、より安定した設計体制の確立を目指すとともに、常石造船のグローバル展開に貢献する人材を育てていきます。
秀山設計事務所風景[拡大画像] |
常石集団 (舟山) 大型船体有限公司 (略称 : THB) 及び常石集団 (舟山) 船業発展有限公司 (略称 : TMD) の秀山工場の生産設計部門として、2005 年 4 月に設立されました。秀山事務所の人員は現在、部長 (日本人) 1 名、設計指導者 (日本人) 2 名、中国人の設計スタッフ 8 名、会計・庶務スタッフ 2 名の計 13 名です。現場直結型の秀山事務所のこれまでの実務作業は、日本人指導者のもと工場設備の図面作成、建造船 (メガブロック) の不具合項目の本社へのフィードバック、一部図面修正及び両工場への工事用図面配布の窓口作業などです。
上海事務所と同様、今年 4 月末より設計スタッフ 2 名を半年間本社設計にて研修させ、また 8 月には新卒採用のスタッフ約 20 名、及び日本人指導者 2 名が加わり、一日でも早く当地工場の建造船及び居住区ブロックなどの工事用生産図を供給できるようになるとともに、さらに毎年人員を補充し、生産量の増加に対応していきます。