今年 6 月、ギリシャで開催された Posidonia 2006 国際海事展に技術担当アテンダントとして参加いたしましたので、そのときの様子についてご紹介致します。
Posidonia 国際海事展はノルウェーで開催される Nor-Shipping 国際海事展と並んで世界の主要海事展の一つとして定着しており、ギリシャでは商船省大臣をはじめとした各首脳陣が参加する国を挙げての一大イベントとなっています。当社の本海事展への参加は日本船舶輸出組合、日本造船工業会主導のもとで行われ、日本造船業の高い技術力を強くアピールするとともに欧州船主等との交流を深め、船舶輸出の促進に寄与することを目的としています。
Posidonia 2006 国際海事展会場[拡大画像] |
日本スタンド開場式の様子[拡大画像] |
今回の会場である Hellenikon Exhibition Centre はアテネ近郊の旧空港跡地に建てられていて、広大な展示スペースに世界各国から千数百社が出展・参加しており、造船会社だけでも日本、韓国をはじめとして、世界各国から 180 社以上が出展・参加していました。なお、日本からは当社を含む造船会社 13 社の他に日本海事協会、舶用機器メーカー等が参加していました。
開催期間中の様子ですが、当社が出展していた日本スタンドでは初日、在ギリシャ望月大使らのテープカットにより開場式が行われ、その後、ギリシャ商船省大臣一行の日本スタンド巡覧が行われるなど、非常に盛大な幕開けとなりました。その後、一般の来場者が国内造船会社のブースに一挙に押し寄せ、雰囲気も何も判らぬままに来場者の対応に追われました。海事展 3 日目には Japan day として、望月大使ら主催によるパーティーが開催されました。パーティーには約 900 名の参加者があり、私の予想をはるかに越えた規模に終始、圧倒され通しでした。また、国内の大半の会社が出展していた日本スタンドは Main entrance の直ぐ横にあり、開催期間中はいつも多数の来場者で賑わっていました。
5 日間の開催期間中の来場者はのべ 16,000 人と発表され、当社のブースにも欧州の船主をはじめとして、ブローカー、景品目当ての一般市民等、さまざまな方が訪れました。期間中、残念ながら当社では具体的な船の商談にまでは至りませんでしたが、本海事展を通じて多くの方々と情報交換を行い、交流を図ることが出来ました。
パルテノン神殿[拡大画像] |
余談ではありますが、期間中に滞在していたホテルがアテネの中心部、アクロポリスの直ぐそばに位置していたこともあり、空いた時間にはパルテノン神殿等の古代遺跡観光も楽しむことが出来ました。また、今回のミッションでは帰国までの約2週間、国内の造船会社の方達と行動を共にさせて頂きました。今回のミッションに参加していたメンバーとはギリシャ到着までにはすっかり打ち解け、メンバーと共に会場ではカメラ片手に他ブースのギリシャ (ヨーロッパ) 美女との国際交流?を図り、仕事の後は慰労会、反省会と称して夜な夜な町にくり出し、ギリシャ料理・ギリシャワインに舌鼓をうちつつ、到底、日本造船業の発展に貢献するとは思えない話題で大いに盛り上がったことは私にとって良い思い出となっています。ともあれ、個性豊かな日本の造船マン達と時間を共有し、造船会社の垣根を越えての意見交換が出来たことは私にとって非常に有意義かつ貴重な経験となりました。
最後になりますが、本海事展への出展・参加にあたり、関係・担当各位に多大なる御支援・御協力を賜りました。この場を借りて厚くお礼申し上げます。