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海洋システム工学部門のキャンパス移転と新しい施設

九州大学大学院工学研究院海洋システム工学部門 安澤幸隆

キャンパス移転先とアクセス方法

九州大学の箱崎キャンパス (福岡市東区箱崎) は、平成 17 年度より新キャンパスである伊都地区 (福岡市西区元岡) への移転を開始しました。移転に関しては、これまで賛否両論ありましたが、すでに建築学科を除く工学部すべてがほぼ完了した現在、キャンパス移転に対して反対を唱えても仕方がないでしょう。1 年生 (昔の教養課程) が全学教育を受講している六本松地区キャンパスの伊都キャンパスへの移転についても、平成 20 年度に実施することについて文部科学省の承認を得ています。その移転が完了すれば九州大学の中心となるキャンパスが伊都地区となり、箱崎キャンパスにあるその他の部局の移転の気運も加速されることが想像されます。

九州大学大学院工学研究院海洋システム工学部門は、平成 18 年 8 月から移転を開始し、その年度中に大部分の引越しが完了しました。ただ、屋外実験等である水槽および構造系の実験棟の引越しがまだ完了していないので、一部の関連研究室の教職員は、まだ箱崎キャンパスに留まっています。しかし、それらの実験施設も建物はほぼ完成しており、構造系の実験施設である「海洋構造工学実験棟」は、5 月の引っ越し作業を終えると、6 月より稼働が可能となる予定です。「船舶海洋性能工学実験棟」に関しては、われわれの居室がある研究教育棟からやや離れた場所に設置されており、水道や電気設備のインフラ整備が遅れているため、使用できるようになるのは夏休み以降になる予定です。

外部から公共交通機関で来られる時のアクセス方法を簡単にお知らせいたします。博多駅から来る場合、二通りあります (九州大学新キャンパスアクセス情報 参照)。

方法 1. 地下鉄で博多駅から姪浜駅経由で筑肥線九大学研都市駅に行き、九大工学部行きのバスに乗る。
方法 2. JR 博多駅博多口側のバス乗り場から九大工学部行きバスに乗る。

1 番の方法が一般的によく使われているようです。2 番の方法は、天神を経由するので約1時間かかりますが、乗り換えが不要の直通であり、都市高速を利用するため、福岡市の美しいウォーターフロントを観賞できます。


海洋システム工学部門関連施設

表1 海洋システム工学部門関連施設一覧[拡大画像]
表1 海洋システム工学部門関連施設一覧

伊都キャンパスにおける海洋システム工学部門関連の施設を紹介します (表1参照)。当部門の教職員および学生の居室は、東西に細長く連なった研究教育棟の中のほぼ中央にあり、ウエスト 2 号館の西側とウエスト 3 号館の東側に集中しています。バス停からアクセスが便利な場所です。

ウエスト 2 号館とウエスト 3 号館は 4 階から 11 階までがつながっているので実質的には一つの建物であり、当部門はその 1、3、6、7 階にあると言えます。しかし、注意しなければならないのは、2 号館と3 号館はつながっているにもかかわらず、フロア階数の呼び方が 1 階ずれていることです。たとえば、ウエスト 3 号館の 5 階はウエスト 2 号館の 6 階です。また、出入り口であるエントランスホールが 2 階ですから、エレベーターを使って建物から退出する時に 1 階まで降りてしまい出口がなくてあわてたという人もいます。


写真1 完成した水槽実験棟外観
写真1 完成した水槽実験棟外観[拡大画像]
写真2 調整中の高速回流水槽
写真2 調整中の高速回流水槽[拡大画像]
写真3 仕上げ工事中の船舶運動性能試験水槽
写真3 仕上げ工事中の船舶運動性能試験水槽[拡大画像]
写真4 完成した海洋構造工学実験棟内部
写真4 完成した海洋構造工学実験棟内部[拡大画像]

事務室は、講義室と同じ 3 階に設置され、地球環境工学部門群で 1 箇所に統合されました。また図書室は、工学部に新たに理系図書館が設置され、そちらに統合された書籍もありますが、6 階の資料室に保管されているものもあります。

7 階には、ガラス張りの製図室があり、3 年生が製図をする姿を見ることができます。冷暖房完備の環境であるためか、以前より製図をやっているようだと担当教員より聞きました。また、当部門がさまざまな研究プロジェクトに対応できるように、7 階にはプロジェクト室 A が設けられています。部門を超えた共同研究や外部との共同研究などに活用することができます。

学生研究室は、現在の大講座制 (当部門は 3 つの大講座から構成されている) を利用して、従来の 2 または 3 つの研究室がまとまって部屋を利用するという形態に変わっています。

屋外実験棟は、次の 2 つがあります。ひとつは、当部門の設備の中で最も重要な試験設備ともいえる船舶海洋性能工学実験棟 (写真 1) で、大型の高速回流水槽(写真 2)と造波装置付きで耐波性試験もおこなえる船舶運動性能試験水槽(写真 3 )からなります。もう一つは、海洋構造工学実験棟 (写真 4) であり、構造強度、材料強度、および振動の実験を行うための施設です。


私の新キャンパスに対する印象

約半年間、伊都キャンパスで過ごした印象を述べます。まず大きく違うのは、航空機の騒音が無くなったことです。伊都キャンパスの教員は、ほぼ口を揃えて以前より仕事にも集中できるし、講義も中断しなくてよくなったと言います。建物内には最新のトイレルームがあります。ホテル並みの綺麗さ、すべてウォシュレットつきで、洗面室も備えてあります。建物の2Fエントランス周辺には、多くの机やテーブルが設置されており、来訪者や学生が自由に使えるスペースになっています。

それから、キャンパスが丘陵地にあるため、建物の南側にある教員研究室からは、非常に眺めがよく、眼下には田園風景、正面には、佐賀県側に連なる山々が見えます。鶯や鳶をはじめ様々な鳥のさえずりが聞こえます。また、空気が澄んでおり周囲に明かりが少ないからでしょう。帰宅前に立ち止まって美しい星空を眺めることができます。

ただ 1 つの難点は、風向きによって、なんとも芳しい匂いがしてくることです。周辺には牛などを飼っている農家がかなりあるそうですので仕方ありません。

新キャンパスは、私の自宅から遠くなったので、夕ごはんを食べに一時帰宅し、また研究室に戻るというのはできなくなりましたが、実験室を含めて様々な施設が新しくなったことにより、恵まれた環境で心機一転して教育・研究に取り組める気がしています。

最後に、キャンパス移転を機に当部門では、水槽をはじめ、いくつかの新しい施設ができました。当部門の教職員はこれらを利用して、学内外の研究・教育に役立てていきたいと考えています。


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