近郊紹介 : おるがとこの良かとこ (私が住んでいる所の良い所)

小生が本州から海を渡って生まれて初めて九州の地に着てから、凡そ 2.5 年になります。熊本県は九州のほぼ中央に位置し、九州内であればどこへ行くにも日帰りで行ける様な場所になります。そこで、小生が勤務しておりますユニバーサル造船有明事業所が在る、熊本県玉名郡長洲町近傍の風物・名所を紹介したいと思います。

長洲駅 『らんちゃん』[拡大画像]

先ず、長洲駅に降り立ちますと、『りゅうちゃん』、『らんちゃん』の 2 匹の大きな金魚に出迎えられます。長洲町は細川藩の頃から金魚の飼育が始まり、日本有数の金魚産地となっています。毎年 5 月には金魚市が開かれ、期間中には全国大会を賭けた『九州金魚すくい選手権大会』等の催し物も多彩です。夏に開かれる『のしこら（長洲嫁入り唄の囃子言葉）祭り』では、お神輿の上に大きなランチュウが乗って、夏の夜を乱舞します。

的ばかい[拡大画像]

毎年 1 月の第 3 日曜日には『的ばかい』という勇壮な男の裸祭りが開催されます。藁と麻とで編んだ円座の『的』を百十数名の褌一つの若者達が四王寺神社境内や路上、そして最後には寒風吹き荒ぶ有明海の海中で激しく揉み合い・奪い合う激しい祭りです。祭りが終わるとその『藁的』を小さく切り、氏子の各家庭に配って無病息災・家内安全のお守りにするのですが、かなり激しく奪い合いを行うため、毎年ケガ人が絶えません。

食べ物については辛子レンコンなるものがあります。もともと細川公の健康食として作られたそうで、増血作用のある蓮根は肥後もっこすの味、体の弱い方に是非お勧めです。後は絶対馬刺し。特に『タテガミ』と呼ばれる首筋の肉は絶品ですし、馬のレバ刺しも捨て難いです。馬刺しに合うのは焼酎ですが、熊本県では『白岳』という米焼酎が最もポピュラーです。

長洲の北隣には荒尾市があり、荒尾競馬場、三井グリーンランド等比較的大きな遊戯施設があります。南側には玉名市があり、約 1,300 年続く名湯玉名温泉があります。無色透明、ややツルっとした滑りの良い泉質で、リューマチ・神経痛に効く弱アルカリのラジウム単純温泉です。また、プロゴルフ選手権が開催される玉名カントリーがあるところも興味のある人には堪らないと思います。

最初に述べました様に、九州の真ん中といった立地条件から、雲仙へは長洲からフェリー利用で 2 時間程度、熊本城へは車で１時間程度。さらに南阿蘇、天草へは車で 3 時間程度でアクセスできます。南阿蘇以外は未だ行く機会がありませんが、こちらに在籍中には是非一度行きたいという気持ちで本稿を書きました。

お立ち寄りの際は、是非皆さんもトライしてみて下さい。