メールニュース

パナマックスバルカー "翔洋" 乗船感想

(株)名村造船所艤装部 田邉浩一
写真1 Sno.262 M/T「SEASENATOR」
写真1 Sno.262 M/T「SEASENATOR」[拡大画像]

昨年 9 月からの 1 ヶ月間、(株)名村造船所伊万里事業所にて完工した船 "翔洋" (77,000t 型パナマックスバルクキャリアー) にサービスエンジニアとして乗船しました。

この船は、日本〜オーストラリアの間を 1 ヶ月弱で往復し、火力発電所の燃料である石炭を輸送します。本船の乗組員は全員がフィリピン人で、合計 21 名でした。

サービスエンジニアの乗船中の主な仕事は、不具合およびクレームを調査し、会社へ報告することです。船内で解決できそうな小さなトラブルは乗組員と一緒に解決していきます。日常業務として機器の調整等をしているので、ある程度は機器に触れることは慣れているのですが、ときには自分の専門ではないトラブルもあり、大変苦労しました。しかし日常業務の枠を超えての仕事に触れ、知識の幅を広げることができたことは、大変良かったことだと思います。

乗組員との会話は英語でしたが、お互いに、日本語やタガログ語を教えあったり、自分の国の話しや、乗組員の乗船中の体験談を聞いたり、仕事以外にも、食事やバーベキュー、映画鑑賞、休憩時間などを通して異文化に触れることができ、陽気なフィリピン人乗組員のおかげで、大変刺激的で楽しい船内生活を送ることができました。

乗組員から聞いた船酔い対策で、驚くものがいくつかありましたので、紹介したいと思います。

  1. 水分をとりすぎない (スープ類もダメ)
  2. しっかり食べる (吐いても、また食べて空腹にしない)
  3. 鼻の下に匂いのあるものを塗る (ハッカ系のモノが良い)

乗り物酔いし易い方は、船以外の乗り物にも効果があるかもしれません。何かの参考にしてください。

この1ヶ月間の乗船を通して、造る側だけではなく、使う側の視点が多少なりとも身に付いたことは、今後の日常業務に、大変実りのあることだったと思います。また機会があればもう一度乗船したいと思っています。


▲このページの最上部へ

学会事務局

〒105-0012

MAP

東京都港区芝大門2-12-9
浜松町矢崎ホワイトビル 3階
TEL:03-3438-2014/2015
FAX:03-3438-2016