ミサモンスタージャンボ!(ナイフとフォーク付き)[拡大画像] |
佐世保バーガーの元祖ベーコンエッグバーガー![拡大画像] |
思いっきりかぶりつくのが正しい食べ方[拡大画像] |
バーガーボーイがお出迎え[拡大画像] |
佐世保に観光に訪れる人たちの目的の中で、佐世保バーガーは見逃せないものとなりつつある。「佐世保バーガー」という響きはよく耳にするものの、それがどういうものなのかをきちんと把握している人は少ないようだ。
佐世保は旧日本海軍の鎮守府として栄え、終戦後それらの施設に米海軍が駐在した。ハンバーガーは彼ら (駐留軍) と地元民との交流の中で、初めて日本に伝わったといわれている。はじめは郷土食として佐世保流のアレンジを加えられながら親しまれていたハンバーガーだったが、1999 年に横須賀市で行われた旧軍港 4 市による交流物産会で各都市から郷土料理を出店することとなり、このとき佐世保市が出店したハンバーガーショップが予想外の大成功をおさめた。これをきっかけに、2001 年のプレ市制 100 周年事業の一環として佐世保市挙げての地域興し事業として推進され今日に至っている。2003 年に東京に佐世保バーガーを扱う店舗ができてからというもの、ご当地グルメブームに乗りメディアで取り上げられる機会が増え、全国にファンを増やしている。
この佐世保バーガー、もともとは佐世保市内で売られる手作りハンバーガー全般に対する呼称であったが、今年になって市では「佐世保バーガー」のブランド価値の保護を目的として "佐世保バーガー認定制度" を発表し、認定委員会を発足させた。「佐世保バーガー」を「手作りでこだわりのあるメイドイン佐世保のハンバーガー」と定義し、
の 5 つの観点から認定基準を定め、現在は市内の 25 店舗が「佐世保バーガー認定店」とされている。認定店舗には目印として、『アンパンマン』でおなじみの「やなせたかし」氏によるイメージキャラクターの "バーガーボーイ" の看板が掲げられており、観光客への "安心" 提供に一役かっている。
佐世保バーガーの大きな特徴としてまず挙げられるのはその大きさである。いくつかの店舗ではレギュラーかジャンボでサイズが選択できるようになっている。今回は佐世保でも 1,2 を争うジャンボサイズといわれている「ミサモンスタージャンボ」を販売している『ミサロッソ』 (万徳町) を訪問した。自家製のパンのおいしさはもちろん、その大きさにもかかわらず驚くほどジューシーな肉にも圧倒されてしまう。手作りの甘めマヨネーズにも各店舗こだわりがあり、一口に「佐世保バーガー」と言っても店舗によって全く違う味わいが楽しめる。ハンバーガーショップの多くは佐世保市中心部のアーケード付近に位置し、テイクアウトを基本にしている。多くの店舗が深夜まで営業しているので、佐世保にお立ち寄りの際には、お酒の後にはハンバーガー、という佐世保独特の文化をぜひ満喫して欲しい。
亀住亜希
佐世保重工業(株) 造船設計部 船装設計課 船装設計 |