バンドの練習は、昼休みなどの空き時間のほか、週に一回の合同練習を、所内に設けられた練習場にて行っています。この練習場は、図面倉庫の空きスペースを利用しています。以前は青焼き図面や原紙類が山積みされていた図面倉庫をブラスバンドの練習に利用できるようになったのは、近年当社が取り組んできた、設計図書の電子化プロジェクトの恩恵です。

レパートリーは、大島造船所の社歌に始まり、定番の「祝典行進曲」や「錨を上げて」といった式典向けの曲に加え、コブクロや EXILE などの J-POP 作品など、メンバーの趣味も反映しながら幅広く手がけています。また、国旗掲揚のシーンでは、いろいろな国の国歌も演奏します。式典にお招きする世界各国のお客様に合わせて毎回違う国歌を吹奏するので、国歌のレパートリーはどんどん増えていきます。

予備知識ゼロの状態から立ち上げたブラスバンドには、思わぬ苦労もありました。命名引渡式は造船所内の岸壁で行われますが、屋外での演奏はトラブルが多く、冬には気温の低下が管楽器のピッチ (音程) に影響し、ピッチ合わせに苦労したり、楽譜が強風で飛ばされて海に落ちてしまったり。しかし、このような失敗の経験を、今後に役立てていこうと前向きに頑張っています。

自ら演奏を楽しむと同時に、お客様にも音楽を楽しんでいただくことをモットーに、会社の行事はもとより地域のイベントにも積極的に参加し、西海市および近隣地域でのボランティア演奏活動に取り組んでいます。最近では、佐世保市の音楽イベント「アルカス音楽祭」に参加したり、大崎高校ブラスバンド部と合同演奏を行うなど、演奏活動の幅を拡げています。そろそろ、お揃いのユニフォームをあつらえようという声もちらほら。

ブラスバンドとしては、まだまだこれからですが、これからも、バンドとしてチームワークを磨きつつ、演奏技術の向上に精進し、音楽を通じて地域の活性化と交流を目指します。大島造船所「ビッグ・エレファント・バンド」、どうかお見知りおきを！