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建造船紹介:25,100DWT型ケミカルタンカー

(株)新来島どっく技術設計本部基本設計部船体計画課 大谷洋一

(株)新来島どっくで建造しています25,100DWT型ケミカルタンカーの紹介を致します。

本船は、燐酸等無機酸類を含むIMOタイプ2,3ケミカルカーゴや、動植物油、石油精製品といった多種多様な貨物を積載・運搬することを主目的として、計画・建造された最新鋭25,100DWT型ケミカルタンカーです。

図1海上公試運転中の25,100DWT型ケミカルタンカー(右舷前方から)
図1:海上公試運転中の25,100DWT型ケミカルタンカー(右舷前方から)
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図2:海上公試運転中の25,100DWT型ケミカルタンカー(正面から)
図2:海上公試運転中の25,100DWT型ケミカルタンカー(正面から)
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本船の主要目は垂線間長151.50m、型幅27.10m、型深14.20m、総トン数約16,400トン、載貨重量約25,100t、主機関最大出力7080kW、航海速力15.4knotsとなっています。

なお、当社建造の25,100DWT型ケミカルタンカーは、最新の技術を取り入れ、以下に記載する優れた特長があります。

  1. SUS316LNと呼ばれる高品質のステンレス製のカーゴタンク(16タンク)、スロップタンク(2タンク)を備え、多種のカーゴを同時に運搬することを可能としています。
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  3. カーゴタンク内の隔壁は縦コルゲート形状としており、また、デッキロンジ及びトランスガーダーを上甲板上に配置することにより、カーゴタンク内に船殻部材の全く無い構造としており、タンククリーニング作業が容易に行えるよう考慮しています。
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  5. 荷役装置として、各カーゴタンク毎に一台のサブマージポンプを備え、同時に何種類ものカーゴがコンタミをおこすことなく、各タンクから完全に独立して荷役を行うことができます。
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  7. バラスト用ポンプにもサブマージポンプを備えることで、従来必要であったバラストポンプルームを無くすことができ、カーゴタンク容積を最大限確保するよう考慮しています。
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  9. 2010年8月以降引渡しの船は海洋汚染防止条約にて燃料油タンクを保護することが義務付けられていますが、本船は規則の先取りを行い、燃料油タンクをダブルハルとした安全と環境に配慮した構造としています。
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  11. 推進性能は当社船型研究所にて改良を重ね、推進効率を向上した船型を開発し、さらに省エネ装置ターボリング及び、A.S.FINを採用し、さらなる省エネ化を図り、航海速力の向上を図っています。
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  13. 居住区は、船員が快適に過ごせるように考慮し設計を行い、乗組員の居住環境の向上を図ったものとなっています。

このように、環境・安全を配慮した設計を行っており、また、使い勝手やメンテナンス性も考慮した本船のシリーズは新来島広島どっくにて連続建造中であり、1番船は2008年3月に引渡しが行われ、船主殿より高い評価をいただいています。また、今後も多数を建造する予定となっています。



大谷洋一
(株)新来島どっく技術設計本部基本設計部船体計画課
船舶工学

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