競技の説明は3ヶ国語! [拡大画像] |
腕の見せ所、緊張するなあぁ〜 [拡大画像] |
まずまずの出来栄え!よし! [拡大画像] |
みんなの前で表彰されます [拡大画像] |
造船工場では、溶接は最も重要な技能の一つであり、よい船を造るために、日ごろから現場で腕を磨いています。2007年からIHI MU 呉工場では、モチベーションの向上と技量の底上げを目的に、工場内で働く溶接職の皆さんを対象として、年2回、溶接技能競技会を行っています。現在、溶接職の方は、本工と協力工合わせて約500名で、そのうち約100名が海外からの研修生です。競技会には、腕に自信があり、各職場で推薦されれば誰でも参加可能で、毎回35名程度が参加しています。
今年で5回目の開催になる競技会は、工場全体にかなり浸透してきたと感じられます。例えば、競技会の1週間前ごろになると、現場でこっそり練習をしている人もいるようで、スクラップ箱に競技と同じ形の溶接板が入れてあるのをよく見るようになりました。
競技会の当日は、工場長から「優勝する自信のある人は?」と聞かれても、みんなうつむいていますが、背中からは「やってやるぞ」というオーラが立ち昇っているようでした。溶接が始まるとこっちのものといった感じで、みんなバリバリ、カンカンやり始めます。出来栄えに納得いく人、いかない人それぞれ、まぁ、それが自分の実力と思って、翌日から、また現場でがんばっているようです。
競技会での優秀者は、工場集会で、工場長から表彰状と金一封を受取ります。表彰の際には、皆、照れながらも堂々として見えます。また, 最近では、海外研修生の参加も増えてきており、上位に入賞する研修生も出てきました。工場全体のレベルが上がってきた証拠と感じています。今後、溶接技能競技会が、現場で腕を磨く一つの目標になれば良いなと思っています
次回からは、競技内容をもっと難しくしてみようかな
木治 昇
(株)アイ・エイチ・アイ マリンユナイテッド呉工場 生産・システム技術部 材料・溶接 |