メールニュース

九州大学新水槽紹介

九州大学大学院工学研究院海洋システム工学部門 安東 潤・古川芳孝

工学研究院の伊都キャンパスへの移転に伴い、箱崎キャンパスに設置されていた船型試験水槽(長さ118m、幅2.67m、深さ3〜5m)および旧船舶運動性能試験水槽(長さ28m、幅25m、深さ1.8m)の代替設備として、九州大学伊都キャンパスの海洋システム工学部門船舶海洋性能工学実験棟(EN80)内に設置された高速回流水槽および船舶運動性能試験水槽を紹介します。

高速回流水槽

回流水槽とは、垂直に設置された閉管路内の水をインペラで循環させることにより流速を発生させ、観測部として閉管路上部の一部に設けられた開口部に模型船などの実験対象となる物体を固定して、物体まわりの流場および物体に働く流体力の計測を行う実験設備です。回流水槽においては、船の運航経費と密接な関係にある船の抵抗・推進性能に関する実験のみならず、多様な流体実験が実施可能であり、物体まわりの流れの観察が容易に行えるため、流体現象理解のための教育・研究に適しています。

今回設置された高速回流水槽は、長さ約21m、幅約3m、高さ約7m(観測部は長さ6m、幅2m、水深1m)であり、高速船の研究にも対応できるように、最大流速を国内最高レベルの3.3m/secと設定しています。

高速回流水槽の観測部
高速回流水槽の観測部
[拡大画像]
  高速回流水槽における模型試験の様子
高速回流水槽における模型試験の様子
[拡大画像]

船舶運動性能試験水槽

船舶運動性能試験水槽とは、船舶や海洋構造物等の浮体の運動に関する実験を実施するための実験設備です。運動中の浮体に作用する流体力の計測や、波浪中における浮体の運動の計測を行うことが可能であるため、浮体の運動メカニズム理解のための教育・研究に適していいます。

今回設置された船舶運動性能試験水槽は、水槽本体と模型曳引車、プランジャー型造波装置によって構成されています。水槽本体は長さ38.8m、幅24.4m、水深2mです。水槽底部を高精度で平坦に仕上げたことにより、世界的にも数少ない浅水域を対象とした浮体運動の実験が実施可能な水槽となっています。

船舶運動性能試験水槽本体と模型曳引車
船舶運動性能試験水槽本体と模型曳引車
[拡大画像]
  プランジャー型造波機による造波の様子
プランジャー型造波機による造波の様子
[拡大画像]


安東 潤
九州大学大学院工学研究院海洋システム工学部門
船舶流体力学
古川芳孝
九州大学大学院工学研究院海洋システム工学部門
船舶運動学

▲このページの最上部へ

学会事務局

〒105-0012

MAP

東京都港区芝大門2-12-9
浜松町矢崎ホワイトビル 3階
TEL:03-3438-2014/2015
FAX:03-3438-2016