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高能率NC印字装置の紹介

ユニバーサル造船(株)有明事業所造船部、技術研究所生産技術センター

1.はじめに

高効率NC印字装置
高効率NC印字装置
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わが国の造船業にNC印字装置が導入されはじめたのは1990年代の前半です。加工機器メーカーが各種の印字装置を開発・市販し、一気に造船における印字作業の機械化(NC化)が加速すると思われましたが、1台当りの処理能力が低く、設備投資の効果を見出す事が極めて難しかったため、少数の造船所にしか導入されませんでした。本装置はこの様な市販機の問題を解決し、2003年度に当社と加工機器メーカー(小池酸素工業(株))で共同開発した高能率のNC印字装置です。

2.装置の概要

NC印字装置の主な仕様
NC印字装置の主な仕様
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システム構成
システム構成
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印字とは、鋼板を切断して成形される部材の名称や、その部材に取付られる部分名称およびその他の加工情報を鋼板上に書込む作業です。この作業を如何に速く、正確に行うかが印字装置の使命です。

本NC印字装置は定置鋼板上を2往復することにより、市販印字装置の5〜6倍の能率で、かつ印字文字数に支配されること無く、同一のサイクルタイム(長さ25.5mの鋼板搬入・NC印字・鋼板搬出をわずか5〜6分以内で処理)で印字作業が可能なことを特徴とする、コストパフォーマンスを追求した高性能NC印字装置システムです。

表1は、本印字装置の主な仕様を示しています。また、本装置は図1に示す様に、印字データ創成システム(CAMシステム)、データ転送システムおよびNC印字装置で構成されます。上位CADシステム側と、本印字装置のNCデータを自動創成するCAMシステム側のI/Fファイルとしては、近年殆どの市販CADシステムで装備しているDXFファイルフォーマットを採用して汎用性を持たせ、文字のみでは無く記号や線分等の図形情報も自由サイズで印字が可能となっています(図2参照)。

図2(a)図形印字例(開先形状情報)
図2(a)図形印字例(開先形状情報)
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  図2(b)図形印字例(艤装品取付情報)
図2(b)図形印字例(艤装品取付情報)
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3.実用化状況

本装置は2005年3月、有明事業所に導入され、先進的なCAD/CAMシステムの支援と本装置の特徴とを活かし、船殻の印字情報のみならず艤装品取付情報のNCマーキング拡大等を推進することによって、造船プロセスチエーンにおけるトータルな生産性向上活動を牽引する重要な生産設備となっています(特許申請中)。



ユニバーサル造船(株)有明事業所造船部、技術研究所生産技術センター

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