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新造船紹介 : モジュール運搬船「YAMATAI (邪馬台)」

三菱重工業(株)船舶・海洋事業本部開発計画課 江熊寿典
航走写真
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空気潤滑システムのイメージ図
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モジュール運搬船「YAMATAI(邪馬台)」は、三菱重工業(株)長崎造船所にて平成22年4月9日に竣工し、日之出郵船株式会社殿へ引き渡されました。本船は、2隻シリーズの第1番船です。

モジュール運搬船は、プラントモジュールやコンテナクレーンなどの超重量物を解体せずに輸送する為、フラットで広いデッキを持ち、かつ、岸壁の高さが比較的低い場所での着岸やRORO荷役ができるように喫水が浅い船です。本船の主要目は、全長162m、型幅38m、型深さ9m、計画満載喫水4.5m、総トン数約14,000、モジュール搭載能力3千トン×2基です。

本船は、日本郵船株式会社殿と当社が共同開発した気泡で船舶の摩擦抵抗を低減させる「空気潤滑システム」を搭載しています。気泡(空気)を放出する送風機を装備し、船底前方の穴から気泡を船底に送り込み、気泡の効果で船舶と海水の摩擦抵抗を低減させるシステムです。

推進プラントは、中速ディーゼル機関駆動の2基2軸2舵船で、可変ピッチプロペラ(CPP)を採用しています。横移動やその場回頭等の港内操船を容易にする為、CPP・バウスラスター及び舵を総合的にコントロールするJOY STICKを採用しています。



江熊寿典
三菱重工業(株)船舶・海洋事業本部開発計画課
基本設計

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