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"MAERSK MUROTSU" 乗船体験記

尾道造船(株)開発計画室計画設計課 金子健一
航路日程
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パナマ運河通過中の本船
パナマ運河通過中の本船
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6月25日、S.No.552 "MAERSK MUROTSU" が就航しました。本船は、MR-III基本コンセプト「環境」、「オペレーション」、「メインテナンス」、「安全」に基づき、新しく設計されたMR-IIIシリーズ1番船となります。この度、本船に乗船して各種調査を行うことになり、約3ヶ月間の予定で就航時より乗船することになりました。

本船は、就航の翌日には韓国 (ONSAN) にて積荷作業を行いました。その後、日本海、北太平洋を横断、アメリカ大陸に沿って南へと航行し、チリ (QUINTERO) で最初の荷揚げ作業を行いました。約1ヶ月間の航海を経て、日本の裏側近くまで着たことになります。無事に最初の荷揚げ作業を終えて一通りのオペレーションを体験した頃には、乗船前に感じていた「乗組員にとって、使い勝手良い船になっているのだろか」などの不安は無くなり、幾つかのトラブルはありましたが、これまでに培ってきたノウハウが十分に活かされた使い勝手良い船に本船がなっていることを実感しました。その後、アメリカ大陸に沿って北上し、パナマ運河を通過、カリブ海にあるセント・クロイ島 (米領バージン諸島) にて2回目の積荷作業を体験しました。更に大西洋を横断してスペイン (ALGECIRAS) へ向かい、そこでの下船となりました。

この乗船期間中のとても印象深い出来事としては、尾道造船建造船に出会ったこと、パナマ運河通過を体験できたことが挙げられます。チリでS.No.528 "EAGLE HOPE"、パナマでS.No.476 "ST. GEORG" に出会いました。これまで建造してきた船舶が世界中で活躍していることを改めて実感することができ、嬉しい気持ちになりました。特に、"ST. GEORG" を見かけた際には、その時、操舵室でWatchをしていたChief Officerに、あの船は尾道造船建造船であり、本船の二世代前にあたることを伝えて、二人で双眼鏡を片手に居住区デザインや装備の違いなどについて話をしました。

パナマ運河通過中には、パナマ運河規則で要求されている装備品の使用状況を実際に見て確認することができました。また、大西洋側に位置する水門群 (Gatun Locks) では30m程ある高低差を越えて船舶が行き来している様子を目の当たりにすることができ、大変貴重な体験となりました。

今回の乗船で、普段の生活では決してできない体験をさせて頂きました。今後はこの経験を活かすべく努めたいと思っております。

最後に、このような貴重な調査機会を与えて下さった株式会社富洋海運殿、乗船期間中ご支援くださった皆様に深く感謝を申し上げます。



金子健一
尾道造船(株)開発計画室計画設計課
基本計画

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