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新造船紹介:9,300個積み大型コンテナ船

(株)アイ・エイチ・アイマリンユナイテッド呉工場船舶海洋設計部船体グループ 大黒克伸
海上試運転中の本船
海上試運転中の本船
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巨大な船尾
巨大な船尾
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出航時見送り
出航時見送り
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今年の2月末に呉工場で引き渡した9,300個積みの大型コンテナ船「NYKARCADIA」について紹介します。

本船は平成21年から日本郵船株式会社向けに建造している同型船のうちの第3番船であり、省エネと信頼性を両立させた最新鋭のコンテナ船です。

まず本船の特徴として、従来の大型船型に比べて船の深さをコンテナ1段分高めることで、ホールド内に積めるコンテナを9段から10段積みに拡大しています。これにより9,300個積みという国内造船所最大の積載個数を達成しました。

一方で、船型の改良などにより、コンテナ船で大きな割合を占める造波抵抗を低減させ、同クラスの大型船の主機関で一般的に採用されている12シリンダーから1気筒減らした11シリンダーで従来と同じ航海船速を実現しています。

船体構造の面では、コンテナ段数を1段増やして船体が深くなり縦強度の確保に有利に働いたこと、さらに新開発の鋼材460MPa級鋼板をハッチコーミング部に採用したことで大幅な軽量化が図られており、これも燃費性能の改善に寄与しています。460MPa級高張力鋼の採用は、かねてからのミルメーカーとの共同開発と、厚板の突合せ溶接部の溶接設計など、安全性の確保を行うことで実現しました。

このほか本船には、AMP(オルタナティブ・マリン・パワー)と呼ばれる入港時に陸上から電力供給を受けることのできる設備を装備しています。接続用ケーブルとリールを装備した専用のコンテナを船尾に搭載し、これを通して停泊時の船内への給電を行います。このため停泊時に船内発電機を運転する必要がなくなり、停泊中の本船CO2排出量をほぼゼロとすることが期待できます。


主要目
全長 約332.15m
約45.2m
深さ 約26.8m
総トン数 約105,900トン
載貨重量トン数 約71,200トン
主機関 DU Wartsila 11RT-flex96C
航海速力 24.5ノット
船級 日本海事協会


大黒克伸
(株)アイ・エイチ・アイ マリンユナイテッド呉工場船舶海洋設計部船体グループ
船体艤装設計

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