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16,000総トン型新造フェリー「いしかり」一般公開

三菱重工業(株)船舶・海洋事業本部船海技術総括部
下関船海技術部計画設計課 恩塚政憲
海上試運転中の本船
全景
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巨大な船尾
エントランス
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出航時見送り
ロビー
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出航時見送り
ブリッジ
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2月26日、太平洋フェリー株式会社殿のご好意により、下関造船所1号岸壁で就航前の新造フェリー「いしかり」の一般公開が開催されました。

本船は、名古屋〜仙台〜苫小牧間で営業航海を行なっている太平洋フェリー株式会社殿が所有する「きたかみ」、「いしかり」、「きそ」の3隻の内、「いしかり」の代替船として建造されました。国内フェリーとしては最大級の大きさで、内装もクルーズ色の強い豪華なデザインになっているのが特徴です。

普段めったに見られない引渡し前の船内一般公開ということもあり、当日は朝早くから近隣住民や地元の方、また造船所関係者の御家族など多くの方が見学に来られました。

当日の見学ルートは、本船の豪華な内装やパブリックスペースを楽しんでもらえるよう、5甲板まで階段で登った後、エントランスホールからスタートして展望大浴場→展望通路→シアターラウンジ→展望レストラン→客室(ロイヤルスイート)→ブリッジ、そして最後に車両甲板を取って降りるという順路でした。

本船の内装は、「エーゲ海の輝き」というデザインコンセプトの下、青と白を基調としたデザインとなっており、ギリシア風の船内オブジェが採用されています。エントランスは3層吹き抜け構造を採用しており、国内フェリーとしては初の展望エレベータも備えています。ロビーにはピアノステージやスタンドバーなども配置されており、豪華な内装と客室に、見学者からは各場所で感嘆の声が聞かれました。また、ブリッジでは普段乗船した時には見ることが出来ない航海計器類について、造船所関係者に熱心に質問される見学者の姿も見られました。

午後になっても来場者数は減ることなく、最終的に、この日だけで2,300人近くの方が見学に訪れ、本船の雄大な外観と豪華な居住区の見学を楽しまれました。



恩塚政憲
三菱重工業(株)船舶・海洋事業本部船海技術総括部 下関船海技術部計画設計課
性能設計

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