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海洋に因んだ下関市の紹介

三菱重工業(株)船舶・海洋事業本部船海技術総括部
下関船海技術部計画設計課 首藤雄太

今回は海洋に因んだ下関の名所や、近年のウォーターフロント開発により整備された新観光スポットなど、下関の町の見所を紹介します。

(1) 関門海峡

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下関から関門海峡を望む
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東から西へ一日4回潮流の向きを変える関門海峡は、狭いところでは両岸の幅が700mあまりしかなく、両岸の間を流れる潮の速さは最高で約10ノット(時速18km)に達します。今も昔も海上交通の要衝となっている一方で、この潮の速さが「海の難所」ともなっています。また、この関門海峡は一日に大小約700隻もの船が行き交い、潮騒と汽笛が環境省指定の「日本の音風景100選」にも選ばれています。

(2) 舟島(巌流島)

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舟島 (巌流島)
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1612年(慶長17年)4月13日、宮本武蔵と佐々木小次郎が決闘を行った場所として広く知られています。決闘に敗れた小次郎の流儀をとって「巌流島」と呼ばれるようになりましたが、それ以前は島の形が海に浮かんだ舟のようであったことから「舟島」と呼ばれ、現在も不動産名は「舟島」です。

また、当時の島の面積は約1.8ヘクタール程でしたが、1926年(大正15年)、1980年(昭和50年)の二度にわたる埋立工事により、現在の平坦な10.4ヘクタールの人工島「巌流島」が完成しました。

(3) 彦島閘門(こうもん)

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彦島閘門 (こうもん)
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彦島は当社下関造船所の所在地であり、本州とは離れた「島」です。この彦島と本州との間の水路には日本海と瀬戸内海を繋ぐ水門が設けられていますが、この水門は全国的にも珍しい閘門(こうもん)、いわゆるパナマ運河式水門であり、パナマ運河式水門としては世界最小です。日本海と瀬戸内海の干満の差により大きな潮の流れが生じるため、このような構造としています。

(4) 下関港〜唐戸地区

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下関港国際ターミナル
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「唐戸」という地名は、「唐」、つまり中国をはじめとする諸外国への「戸」、玄関口に由来しており、下関が古くから国際都市として栄えてきたことを物語っています。現在、この周辺には国際フェリーの発着場である下関港国際ターミナルがあり、韓国:プサン、中国:青島・蘇州太倉・光陽それぞれとの間に定期航路を結んでいます。国際定期貨客航路を4航路有する日本唯一の国際ターミナルとなっています。

また、新しい観光スポットとしては、関門海峡を臨む下関市のウォーターフロント開発(「あるかぽーと」)、その施設設備のパイオニアとなった「下関市立しものせき水族館 海響館」や、威勢のよいセリを見学でき、競ったばかりの新鮮な魚介類を買い求めることができる「唐戸市場」、そして関門の海の幸、山の幸を満喫することができる「カモンワーフ」などがあります。


関釜フェリー「はまゆう」
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カモンワーフ
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海響館
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唐戸市場
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最後に、下関にはこの他にも源平合戦ゆかりの赤間神宮をはじめ、日清講和条約記念館、旧下関英国領事館など、歴史を今に伝える名所が数多くあります。是非一度足を運んでみてはいかがでしょうか。



首藤雄太
三菱重工業(株)船舶・海洋事業本部 船海技術総括部 下関船海技術部計画設計課
船舶海洋工学

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