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九州大学工学部船舶海洋システム工学教室の四季

九州大学大学院工学府海洋システム工学専攻博士後期課程1年 石黒仁規

2006年10月に九州大学工学部が伊都キャンパスへ移転してからすでに5年近くの月日が経ち、箱崎キャンパスでの生活を知る学生も少なくなってきました。しかし、私が所属する海洋システム工学専攻 (学部学生は地球環境工学科船舶海洋システム工学コース) では、箱崎時代から行われてきた各種行事をキャンパス移転後も毎年行っています。そこで、船舶海洋システム工学教室における各種行事について紹介します。

学年対抗ソフトボール大会の様子
学年対抗ソフトボール大会の様子
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4月になると船舶海洋システム工学コースに配属された学部2年生を歓迎するための新歓コンパが箱崎キャンパス近くの三畏閣 (さんいかく) という建物で行われます。多くの先輩たちに囲まれ初めは緊張している2年生も時間が経つにつれ打ち解けてきます。

梅雨入り前の6月上旬には研究室対抗ソフトボール大会が開催されます。和気あいあいとした雰囲気ではなく、各研究室の意地と意地がぶつかり合い、白熱した試合が繰り広げられます。

夏休みに入ると3年生は造船所で工場実習を行います。この実習では設計や溶接等さまざまな業務を体験させていただきます。特に溶接やガス切断はなかなか上手く出来ずに苦労しますが、その分職人さんが長い年月をかけて培った技術力のすごさを実感できます。また、他大学からの参加者との交流も貴重な思い出となります。

九重研修 登山の様子
九重研修 登山の様子
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この季節は1年の中でも最も多くの行事があります。後期開始直後の10月には九重研修が行われます。この研修は年間行事の中で最も重要なもので、2年生以上の学生と教員のほとんどが一泊二日で大分県の九重研修所を訪れます。久住山登山、講演会、懇親会など多くのイベントがあり、学生だけでなく先生方との交流も盛んに行われます。

11月には学年対抗のソフトボール大会が行われます。この大会では各学年の団結力が問われます。学生は先輩後輩関係なく全力でプレーをします。また、学部3年生は新日鉄大分工場の見学に行きます。多くの構造物の材料となる鉄鋼の製造工程を実際に見ることができ、身の回りにある鉄鋼がいかに精密な品質管理の下で生産されていたか実感しました。

12月上旬に工学府各専攻対抗の駅伝大会が開催されます。コースは高低差の大きな伊都キャンパス内に設定され、日々の研究のため運動不足となった体に鞭を打って走ります。走っている時はとても辛いですが、走り終わった後の達成感はとても気持ちがいいです。

年が明けてから、学部2年生は三菱重工長崎造船所へ工場見学に行きます。教室の中で学んだ学問が実際にモノづくりの現場で活かされていることを知ることで、日ごろの勉強の大切さを実感します。後期試験の直前には追いだしコンパが開かれます。これはお世話になった先輩方への感謝を伝えるとともに、修論・卒論の最後の頑張りのための決起集会の意味合いもあります。

以上のように船舶海洋システム工学教室では年間を通じて様々な行事があり、それらを通して各学年学生や先生方との絆を強めています。私も多くの行事に参加し先輩・後輩と交流することで学生生活を満喫することができ、自身の成長の糧となっていると実感しています。

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石黒仁規
九州大学大学院工学府海洋システム工学専攻博士後期課程1年
造船工学

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