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新造船紹介 : スラリー式砂鉄運搬船「TAHAROA DESTINY」

三菱重工業(株)船舶・海洋事業本部長崎船海技術部計画設計課 田平 誠
航走写真
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ホールド内排水設備
ホールド内排水設備
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スラリー式砂鉄運搬船「TAHAROA DESTINY」は、弊社香焼工場にて平成24年5月11日に竣工し、日本郵船株式会社殿へ引き渡されました。本船の主要目は、全長290.4m、幅45.0m、深さ24.7m、喫水18.2m、載荷重量175,522tonです。

本船は、ニュージーランドのタハロアにて露天掘りによって採取される砂鉄を主に中国・日本へ運ぶことを目的としています。積み地のタハロア港は、遠浅のため大型船を着桟させる事ができないので、通常のクレーンやベルトコンベアなどによるx積み込みができません。そのため、本船を海上のブイに係留し、砂鉄を清水と混ぜてスラリー状態として陸側ポンプの圧力でパイプラインを利用して本船に送り込むというスラリー方式を採用しています。荷役と並行して排水作業を実施し、スラリー状態から十分に水を排出して砂鉄の状態に戻して出港します。

スラリー方式用の設備として上甲板には、一点係留用の設備、フローティングのカーゴホースを吊り上げるためのホースハンドリングクレーン、スラリーを各ホールドに導くためのスラリーローディングラインを設けています。また、積荷後のスラリーは比重の重い砂鉄が沈殿し上澄み水と分離されることから、ホールド内には、上澄み水を排水するためのオーバーフローホールとバルブ、砂鉄の隙間に残る水を排出するためのフィルターを設けています。これらの水は専用ポンプによって船外へ排出されます。

本船は、現在、世界で唯一のスラリー式砂鉄運搬船となります。



田平 誠
三菱重工業(株)船舶・海洋事業本部長崎船海技術部計画設計課
基本設計

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