新造船紹介:120,000重量トン型アフラマックスタンカー「とうきょう丸」
ジャパン マリンユナイテッド(株)呉事業所設計部船装設計グループ 田中良治
海上試運転中の本船
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バラスト水処理装置
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今年の5月末に呉事業所で引き渡した120,000重量トン型のアフラマックスタンカー「とうきょう丸」について紹介します。
本船はJX日鉱日石タンカー殿向けのアフラマックスタンカーの第2番船であり、就航後は鹿児島の喜入基地を中心とした国内製油所への輸入原油の内航2次輸送に従事します。
本船の特徴は以下のとおりです。
- アフラマックス汎用船型ではなく、お客様の運航ニーズ (運航形態・バース要件) に対応した最適な主要目・船型を採用しています。
- 主要目・船型の最適化及び当社開発の省エネ装置 (LV-FIN、AT-FIN) の設置により、既存就航船と比較して10%以上の輸送効率改善を達成しています。
- このクラスのタンカーでは最大級の載貨重量 (12万トン以上)・貨物容積 (14万m3以上) を確保しています。
- 主として内航船として使用されるため、外航船と比較して荷役回数が非常に多い (年間52回以上) ことを考慮して、船体の疲労強度を向上させています。
- バラスト水管理条約の発効を先取りしてバラスト水処理装置 (Techcross社製、3,000m3/h×1 (防爆型) 及び450m3/h×1 (非防爆型)) を装備しています。
本船は運航ニーズや設計条件について、いろいろとお客様と打ち合わせさせていただきながら開発された船です。ジャパン マリンユナイテッド (JMU) では、これからもお客様のニーズに対応した船を開発・建造していきます。
主要目 |
全長 |
246.8m |
幅 |
44.4m |
深さ |
22.0m |
総トン数 |
約66,070トン |
載貨重量トン |
約120,000トン |
主機関 |
DU-Wartsila 6RTA58T-D |
航海速力 |
14.5ノット |
船級 |
日本海事協会 |
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田中良治
ジャパン マリンユナイテッド(株)呉事業所設計部船装設計グループ
船体艤装設計 |
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